ニートから卒業するために!頼れる就職支援5つを具体的にご紹介

ニートの就職

「ニートから脱出したいけど、自力で就職できる自信が無い」
「ニートでも利用できる就職支援サービスを知りたい」

働いた経験の少ないニートにとって、就職というのはハードルが高く感じるもの。

早く正社員にならなきゃと思っていても、何から始めてよいかわからず結局時間だけが過ぎていってしまう、という人も多いのではないではないでしょうか?
そんなニートにとって、頼りになるのが就職支援サービスです。

ニートでも就職支援サービスの利用は可能ですし、ニートを専門に取り扱っている業者もあるんです。

就職活動に対しての知識やノウハウが無いニートにこそ、就職支援サービスは大きな価値があります。

この記事では、人材業界で10年営業している筆者が、ニートが就職するときに役立つ就職支援を、メリットとデメリットも含めて具体的にご紹介していきます。

ニートから卒業したい気持ちはあるのに、何から始めてよいかわからない人にとって、一歩踏み出すきっかけになれば嬉しいです。

ニートの現状

まずは、現在の日本のニートの現状からお話していきたいと思います。

結論から言えば、あなたは独りではありません。

同じように悩んでいる人は大勢います。

そして国家をはじめ、その悩めるニートの方々を助けようとしている人達もいます。

まずは、ニートであることで自分を追い詰めてしまっている方に向けて、その必要は無いことをこの章ではお話していきます。

そもそもあなたはニートなのか

まずはニートの定義から簡単に触れていきましょう。

厚生労働省の発表では「総務省が行っている労働力調査における、15~34歳で、非労働力人口のうち家事も通学もしていない方」をいわゆるニートとして定義しているようです。

非労働力人口とは、「満15歳以上で、病気などの理由で就業できない者と、就業能力があるにも関わらず働く意思がない者」のことを指します。

つまり現在無職でも、働く意思がある、すなわちこの記事を読んでいる時点で、あなたはニートではないということになります。

気休めかもしれませんが、まずは安心していただきたいと思います。
引用:厚生労働省 「よくあるご質問について」

ニートは減っていない

ニートはあなた一人ではありません。

ニートの正確な定義とは少し異なりますが、内閣府より発表されている「令和元年版 子供・若者白書」よると、若者無業者は71万人いるとのことでした。

15~39歳の若年無業者の数は、平成29(2017)年で71万人であり、15~39歳人口に占める割合 は2.1%であった。

共に前年を下回っている(第 3-3 図)。

総務省が平成24(2012)年10月に実施した調査では、就業希望の若年無業者が求職活動をしていない理由として、病気・けがや勉強中の者を除くと、「知識・能力に自信がない」、「探したが見つからなかった」、「希望する仕事がありそうにない」 といった回答が見られる。
引用:内閣府 「令和元年版 子供・若者白書」 第3章 困難を有する子供・若者やその家族の支援 第2節 困難な状況ごとの取組

この若者無業者の数や割合は、平成14(2002)年からほぼ横ばいで推移しています。

もちろん「自分のほかにもニートはたくさんいるので、まだ就職しなくても大丈夫」というわけではありません。

他の人が働いていなくても、自分が働かなければいけない状況なのは変わらないはず。

しかし、あなたと同じく就職できずに苦しんでいる仲間がいることがわかったことで、少し気持ちが楽になって就職活動にも前向きになれるかと思います。

ニートと学歴の関係

国立国会図書館の「ニートの現状とその対策」(伊東雅之,2006年4月26日発行)という論文では、ニートになる若者と、その学歴の関連性が示されています。

その内容は、中卒(高校中退者を含む)男子の9.8%が、女子の8.6%がニートであり、高卒以上のニート率(高卒男子3.6%・女子2.3%、大学・大学院卒男女ともに1.3%)と大きく差があるというもの。

おそらく学歴が無いことで、就職そのものが困難でニートになっているケースや、就職はしたものの会社の労働環境が悪く働くことに対してネガティブなイメージを持ってしまい再就職するのが怖くなっているケースなどが考えられます。

いまニートで、少しでも就職する可能性を高めたいのであれば、就活をしながら「高卒認定」を取るのも効果的と言えるでしょう。

ニートが頼れる就職支援5つ

ニートが就職する為に頼れる就職支援は、どのようなものがあるのでしょうか?
それぞれのメリットとデメリットを提示しながら、役立つ就職支援を5つご紹介したいと思います。

ハローワーク

仕事を探すとき一番先に思いつくのは、ハローワークでしょう。

ニートにとっても、就職するときにハローワークを利用することは効果的です。

まずは、受付で初めて利用する旨と、登録したい旨を伝えればOK。

書類を渡されひとつずつ項目を埋めて、すべて記載ができたら提出すれば、はれて「求職者登録」ができます。

求職者登録をすれば、ハローワークにいる相談員から職業相談を受けることができ、掲載されている求人への応募ができるようになります。

メリット・デメリット

ハローワークのメリットは、公的な機関なので、どんな人でも仕事を探せる懐の深さを持っていること。

たくさんの求人がありますし、来ている人も老若男女さまざま。

窓口の相談員に職業相談が可能なので、ニートであることや希望、持っている資格などを伝え、業種や職種の説明や、就職するためのアドバイスなどサポートをしてくれます。

各地域に存在しているので、アクセスしやすいのもうれしいですし、地元企業が多く掲載されているので地元で就職したい場合は、利用して損は無いでしょう。

また、職業相談や求人の紹介の他にも、スキルや資格が得られる「職業訓練」や、就職する為の応募書類の書き方や面接の対策法を教えてくれる「就職支援セミナー」などに、基本無料で参加できます。

また民間の人材紹介会社のリーフレットも配布しているので、どの紹介会社が自分に合っているのかなど、判断するのにも活用できます。

デメリットとしては、求人がたくさんありすぎて迷ってしまうこと。

どんな業界や職種が良いかわからなかったり、仕事内容も見慣れていなかったりするニートにとっては、応募したい会社を絞り込むのに少し骨が折れるでしょう。

地域若者サポートステーション

ニート(若者無業者)などの就職を支援するために厚生労働省が設置した「地域若者ステーション(通称:サポステ)」は、以下のような豊富なサービスを無料で受けることができます。

年間のサポステの新規登録者のうち、約6割の人が就職や公的職業訓練を進路を決めているという実績も。

また、利用から1年未満で就職する人が89%を占めており、結果にも期待できます。

  • キャリアコンサルタントなどによる個別相談、支援計画の作成
  • 個別、グループによる就労に向け踏み出すためのプログラム
  • 就職した者への定着、ステップアップ相談
  • 集中訓練プログラム(合宿形式を含むサポート、自信回復、職場で必要な基礎的能力付与、就職活動に向けた基礎知識獲得などを集中的に実施)
  • 職場見学や職場体験
  • 高校中退者等のニーズに応じたアウトリーチ型の相談支援
  • 保護者を対象としたセミナーや個別相談 など

ニートに特化した就職支援なので、ニートに寄り添ったサポートが期待できます。

ハローワークと連携している機関なので、ハローワークでサポステの利用が必要だと判断されたら、紹介してもらって利用することになる場合もあります。

いずれにしても、ニートのためにある事業なので、一度利用してみることをおすすめします。
参考:厚生労働省 地域若者サポートステーション「数字でわかるサポステの実績!」

メリット・デメリット

なんといってもニートに特化している分、キャリア・コンサルタントによる専門的な個別相談をしてもらうことができ、支援計画も作成してもらえるので、就職までの道筋が明確になるのがサポステの最も心強いところ。

ニートが抱えがちなコミュニケーションの悩みや、自信の無さを教育訓練や職場体験でカバーすることも可能です。

全国に177か所あり、アクセスも問題なし。

もちろん利用は、一部を除いて無料です。

デメリットは、サポステは「求人紹介」はしていないこと。

求人を探したい場合は、ハローワークなどを利用することになります。

就職先は非正規雇用のケースが多いようですが、ニートの場合は、職歴を作る、働くことにイメージと自信を持つことが肝心なので、非正規でも働くことが叶えばOKでしょう。

口コミでは、サポステの担当者によって対応が悪いこともあるようです。

また、40代以上の無職者はサポステを利用することができないので、気を付けてください。

ジョブカフェ

ジョブカフェは、都道府県が設置している若者層の就職支援をしている施設です。

正式名称は「若年者のためのワンストップサービスセンター」といいます。

つまり、若者が就職を実現するために必要になる以下のようなサービスを1か所で網羅できる場所です。

  • 地域の特色を活かした就職セミナー
  • 職場体験
  • カウンセリングや職業相談
  • 職業紹介 など

サポステとの違いは、サポステは求人紹介には対応していませんが、ジョブカフェは求人紹介も可能。

ハローワークも併設しているものもあります。

もちろん利用はすべて無料です。

そのほとんどが県庁所在地に設置されていますが、出張所があるケースもあるので最寄りのジョブカフェがどこにあるか一度調べてみください。

46の都道府県が設置していて、原則15~34歳が対象ですが、地域によって上限年齢を高めに設定しているところも多いので一度確認してみてください。

メリット・デメリット

ジョブカフェのメリットは、なんといってもワンストップで就職に関するすべてのサービスが完了できること。

サポステの場合は、求人紹介はハローワークなどまた別の場所に行かなければいけませんが、ジョブカフェはその必要はありません。

デメリットは、正直に言えばそれほどみあたりませんが、強いて言うなら~34歳までと対象年齢に制限があることです。

しかしその年齢制限は、それほど厳格に定められているものでは無いようですので、40代の方であっても一度相談してみる価値はあるでしょう。

就職支援エージェント

就職支援エージェントは、公共が設置しているサポステやジョブカフェと違い、民間の紹介会社です。

ニートなどの就職経験に乏しい若者層に特化した就職支援エージェントもあり、非常に頼りになります。

当然ですが国が運営しているわけではありませんので、就職が決まって初めてエージェントに売上が発生し、事業が成り立ちます。

そのため、エージェントの方も何とか就職を決めようと、賢明にサポートしてくれますし、業界の知識や、就職活動のノウハウ、キャリアアドバイスなど、就職に関することに関して質の高い支援を受けることが期待できます。

また、エージェントによっては、ビジネスマナーなどを学ぶことができる講座や、入社した後のフォローもしてくれるところもあり、何かと手厚いのが特徴です。

民間とはいえ、求人紹介やカウンセリングは無料で受けることが可能です。

メリット・デメリット

就職支援エージェントを利用するメリットは、やはり質の高い支援体制。

就職をして初めて利益が生み出せるという性質上、深い業界知識や、突き詰めた面接対策など、安心して頼ることができます。

ハローワークなどの場合は、自身で求人を検索して仕事を選ばないといけませんので、就活に慣れていないニートはここで躓く人も多くいます。

その点、就職支援エージェントであれば、希望や資質に応じて、プロの目線からその人にマッチした求人を提案してくれるので、とても効率的で確実。

公共の就職支援サービスは求人掲載や、就職がきまっても採用した会社は料金を支払う必要ありません。

そのため、求人している企業は、採用にお金をかけたくない(かけられない)小規模会社や零細企業が多くなりがちです。

その点、就職支援エージェントは、企業が採用できた時点で「紹介料」をエージェントに支払います。

人材を大切に考えている会社が多く、求人の質が良いのもメリットの1つでしょう。

デメリットとしては、エージェントによって少し強引に紹介を進められることがあるようです。

これも就職が決まらないと売り上げが発生しない特性上、なんとか紹介しようという思いが強引に感じることもあるのかもしれません。

就職支援NPO

ニートの就職支援を専門に行っているNPOも存在します。

NPOとは民間の非営利団体のこと。

つまり社会貢献のために、就職支援をしている組織です。

就職支援NPOでは、エージェントや公共に遜色なく、以下のようなサービスを受けることができます。

場合によっては、厚生労働省などから委託を受けて、就職支援をしているケースもあります。

  • 就職基礎訓練プログラム
  • 就労トレーニング
  • 就職カウンセリング
  • 保護者の相談受付 など

メリット・デメリット

NPOを利用するメリットは、親身になって支援をしてくれること。

非営利団体なので、民間ではありますが儲けることを目的としておらず、社会貢献をしたいという思いから立ち上がっている団体が多いからでしょう。

就職に必要な技能だけでなく、「自分で何かを決める力」「感情をコントロールする方法」「課題解決力」など、人が生きていく上で必要な基礎的なスキルを養成する講座を実施しているところもあり、1から学びなおすことができます。

就労体験の受け入れ先も、スーパーやボランティア、農場など選択肢が広めなこともうれしい点でしょう。

年齢制限を問わず支援をしてくれるところが多いので、年齢を重ねたニートの方も安心して支援をお願いできるでしょう。

デメリットはあまりありませんが、強いて言うなら求人紹介までしてくれるところが少ないところ。

求人を探すのは、ハローワークなど別のところで行う必要があるでしょう。

まとめ

いかがでしたか?
ニートにとって、役立つ就職支援がたくさんあることがお分かりいただけたと思います。

「ハローワーク」「サポートステーション」「ジョブカフェ」「就職支援サービス」「就職支援NPO」、それぞれ特徴がありますが、すべて同時進行で利用することをおすすめします。

横並びで利用することで違いが分かりやすいと思いますし、どの就職支援が自分に合っているかも早い段階で判断できます。

また、いろいろな支援を受けたほうが早く就職できる可能性も高まります。

動き始めるときは、勇気が必要かもしれませんが、利用してみると思っていたより暖かく迎えてくれるはず。

この記事を読んだことをきっかけに、ぜひ勇気ある一歩を踏みだしてみてくださいね。

応援しています。

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