【無理は禁物】保育士の人間関係で辞めたいと思ったときの対処法

保育士転職コラム

「人間関係がつらくて職場に行きたくない。」

保育士をされている方の中には、毎朝こんなふうに考えてしまう人も少なくないのではないでしょうか?
人間関係の悩みは相手がいるから起きること、同僚・保護者・子ども、これだけの人と関わることの多い保育士は、問題も起きやすいのかもしれません。

そこで今回の記事では、保育士の人間関係の悩みと、辞めたいと思ったときの対処法について解説します。

具体的には、

  • 保育士のストレスが発生する要因
  • 保育士を辞めたいと思ったときの対処法
  • 人間関係で行き詰ったときの転職という選択肢

これらの内容を紹介していきますので、保育士の人間関係で悩まれている人は、ぜひ参考にしてください。

保育士が退職する理由の第1位は人間関係

平成30年度の東京都保育士実態調査報告書によると、保育士を辞めた理由の第1位は、全体の38%を占めた「人間関係」という結果でした。

女性が多い職場なので、結婚や妊娠、出産が1位になってもよさそうなものですが、それらをおさえて人間関係が第1位になっていることからも、どれだけ保育士が人間関係に悩んでいるかが見て取れるでしょう。

「女の敵は女」と言う言葉もあるように、人間関係が悪くなってストレスがたまっている一つの要因として「職場に女性が多いこと」があるのかもしれません。

ただ、保育士のストレスがたまる要因は、女性が多い職場という理由だけではないようです。

次の章では、保育士が人間関係でストレスが発生する詳細について、解説をしていきます。

※引用:平成30年度東京都保育士実態調査報告書(報告書)、AQ13 保育士を辞めた理由【現在保育士就業中】(P192)

保育士の人間関係でストレスが発生する要因

保育士のストレスが発生する要因は、主に次の3つの人間関係が、あると考えられます。

  • 同僚との人間関係
  • 上司との人間関係
  • 保護者との人間関係

それぞれ詳しく見ていきましょう。

同僚との人間関係

先ほども話がでましたが、保育業界はやはり女性が多い職場。

同僚の女性との人間関係も、ストレスの要因になることが多々あることが考えられるでしょう。

女性の場合は、とくに仲が良い人だけでグループを作り、それが派閥に発展するイメージがあると思います。

学校での女の子同士の行動を思い出してみると、グループ間での嫌がらせ合戦が起きるのは、男の子よりも女の子の方がやはり多かったように思います。

このような状況が、女性が多い職場でも起きやすくなっているのかもしれません。

職場で気の合う仲間のグループを作り、気の合わない人とは話さなくなる。

こうなると、ちょっとした仕事上のすれ違いで揉めやすくなり、だんだんとストレスがたまってくるようになるのです。

なかなか本心から仲直りをするタイミングもなく、永きに渡り引きずる可能性も。

これが、ストレスとして積み重なっていき、結果的にその職場を後にすることにつながるのです。

上司との人間関係

同僚同士が仲の良い職場でも、上司との人間関係に問題が起きるケースもよくあること。

逆に、保育士同士が仲良くなれるのは、園長が傲慢で一緒に頑張ろうと団結したことによるものということも往々にしてあるでしょう。

共通の悩みを持つことで同僚との仲が保たれるかもしれませんが、上司が次のような癖のある人ならば、それは大きなストレスになります。

  • その時の気分次第や感情で怒り出す
  • 指示する内容がその時によってコロコロ変わる
  • 自分が正しいと思い、必要以上にやり方を押し付けてくる
  • 残業や無理な仕事を押し付けてくる

後輩や部下の立場では、上司に対してなかなか言い返すこともできませんよね。

上司との人間関係は、ただでさえ大変な仕事である保育士の大きなストレス要因となるでしょう。

保護者との人間関係

保護者との人間関係でストレスをためることも少なくありません。

いわゆるモンスターペアレンツの子どもに、神経をすり減らしている保育士もいるのではないでしょうか。

もちろん保育士の対応に問題があり、それに対し注意を受けた場合は、真摯に改善しなければいけないこともあります。

その注意がきっかけで、保護者との人間関係が良くなることもあることでしょう。

理不尽なクレームも多い

問題なのは、自分勝手で理不尽な内容のクレームです。

例えば、

「うちの子の写真が少ない」
「うちの子が演劇で主役じゃないのは納得いかない」
「うちの子が風邪を引いたのは保育士の責任だから遠足を延期してほしい」

など、無理なクレームを言ってくる保護者もいます。

中には「保育参加の通知を受けたのだから、その分の日当をよこせ」と言ってくる保護者もいるようです。

これらの要望を一度でも受け入れると、次々に無理なことを言ってくるのがクレーマーのあるある。

エスカレートすると、「あの保育士は…」などといって、ありもしないことを他の保護者に触れ回り始める人も。

これら悪質な保護者との人間関係は、ストレスにならないわけがありませんね。

ストレスで辞めたいと思ったときの対処法

保育士には、ストレスがたまる要因がたくさんあることが分かりました。

次は、それが原因で辞めたいと思った時の対処法を解説してきます。

自分自身を客観的に見てみる

まずは、人間関係が悪くなった原因が、自分にないかを客観的に見てみましょう。

些細なことが、周囲を不快にさせているのかもしれません。

これまでの自分を振り返った時、次のような行動をしていることはありませんか?

  • あいさつを笑顔でしていない
  • 何か助けてもらったときに感謝の言葉を忘れている
  • 自分は助けてもらうのに、手が空いていても周囲を手伝わない
  • みんなでいる休憩時間もスマホばかりいじっている
  • 何度も同じ失敗を繰り返し、先輩保育士をイライラさせてしまう
  • そもそも自分が周囲の悪口を言っている

これらの周囲を不快な気持ちにさせてしまう行為は、自覚がないことも多々あります。

自分の振る舞いを改善するためには

もし客観的に見たことで思い当たることがあるのなら、小さなことから1つずつ改善をしてみましょう。

不快な思いをさせてしまったかもしれない人に、勇気を出して原因を聞いたり、しっかり話し合いをする場を設けたりするのもいいかもしれません。

もし自分に原因があった場合、他の職場に行っても同じく人間関係で悩むことになってしまいます。

そうならないように、まずは自分の振る舞いに改善するべきことはないか、客観的に見直して改善できるように努力してみましょう。

相手の課題と自分の課題を切り分ける

ベストセラーになった「嫌われる勇気」という本にも書かれていますが、相手の課題と自分の課題を切り分けることも、人間関係を改善するためには有効です。

これはどういうことかというと、自分を嫌いになるかならないかはあくまで「相手の課題」であり「自分の課題」ではない、つまり自分ではコントロールできないことなので、悩むべきことではないということです。

自分に改善すべきことはないか考える、相手に不快な思いをさせたら謝る、ということは自分次第でできることなので「自分の課題」ですが、それによって相手が自分を好きになってくれるかどうかは「相手の課題」。

自分の課題はできるだけ改善できるように努力して、それでも人間関係が好転しないようならそれ以上悩まず、転職するなどして割り切るようにしたほうが良いでしょう。

人間関係に悩んだらとりあえず「嫌われる勇気」を読もう

「嫌われる勇気」には、他にも人間関係に関する考え方や、それを乗り越えて幸せになる方法などが書かれています。

この本のベースになっているアドラー心理学は、「人間の悩みはすべて対人関係の悩みである」といっています。

そのため、人間関係を改善すれば幸せになれる、というようなことが書いてあり、そのためにはどのようにすればよいかも教えてくれます。

もし保育士として職場の人間関係に悩んでいるのなら、一読して損はない本ですので、試しに読んでみることをおすすめします。

一人前の保育士を目指す

周囲との人間関係に悩んでいる原因は、あなたの業務遂行力にある可能性もあります。

もしそうなら、周囲が認めてくれるような「頼れる一人前の保育士になる」ことを目指しましょう。

あなたが必要な人材と周囲が思うようになれば、周囲から信頼され、人間関係を修復しようとしてくれるかもしれません。

いまは未熟であっても、一人前の保育士を目指して毎日明るく元気に仕事をすれば、周囲からの味方が改善することだってあり得ます。

「あなたがうちの子の保育士で良かった」「忙しかったけどあなたがいてくれて助かった」などと言ってももらえるようになれば、その言葉が元気の源となり、やりがいにもつながるはずです。

そうなれば、万が一モンスターペアレンツにおかしな情報を流されたとしても、落ち込むこと無く、自信を持って対応することができるでしょう。

保育士になりたてでまだ仕事が一人前にこなせていないのであれば、まずは仕事に集中し、頑張って一人前を目指しましょう。

保育士との人間関係で行き詰ったら転職もアリ

いろいろ頑張ったものの改善が望めず、辞めたい気持ちが高まってくることもあります。

また、嫌がらせやパワハラなどにまで発展していて、現状の人間関係があまりにも辛いようなら、体調や精神に支障をきたす前に「転職」を考えることも一つの手段です。

嫌な相手と距離を置くという方法もありますが、職場における保育士の人数は少なく、できることには限界があります。

職場の保育士間でコミュニケーションが少ないことが原因で、子どもに悪影響が及んだら取り返しのつかない事故になるかもしれません。

保育士は売り手市場なので転職先には困らない

幸い保育士は人材不足なことから売り手市場と言われており、求人もたくさん出ているため、転職先には困らない時代。

また保育士の職場は、保育園だけではありません。

小学生などの大きめの子供をみる「学童保育」や、地域の子供の福祉に関するいろいろな相談に対してアドバイスやサポートを行う「児童家庭支援センター」、同僚や上司との人間関係がまったくない「ベビーシッター」など、就職先は自分の希望に合わせて様々な選択肢があります。

まずは、保育士専門の転職エージェントなどを活用して、人間関係に困らない職場を探してみましょう。

体調を崩して保育士の仕事ができなくなってしまう前に、早めに転職するための行動を起こすことをおすすめします。

保育士の人間関係で辞めたいときの対処法・まとめ

保育士の人間関係で辞めたいと思った時の対処法について解説しました。

最後にポイントをまとめてみましょう。

  • 保育士が退職する理由の第1位は人間関係
  • 保育士には主に3つの人間関係がある
  • 人間関係の問題で保育士を辞めたくなったときは一人前を目指す
  • 人間関係で行き詰ったら転職を考える

保育士の人間関係による問題は、女性同士ということからも根深いものがあるかもしれません。

人間関係を気にせず、その職場で保育士として一人前を目指していくというモチベーションで頑張るのも一つの方法です。

しかし、それでも人間関係が修復しなかったり、あまりにもエスカレートして精神や体調に支障をきたしたりするようなら、一度「転職」という選択肢も視野に入れリセットをする必要があるかもしれません。

人間関係が原因でストレスをため込み、病気になってしまったなんてことが起きないように、無理だけはしてくださいね。

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