「優良派遣事業者認定制度」は何が優良なの?具体的な派遣会社名も紹介

スーツをきて指を上げる男性 派遣社員の基本情報

日本人材派遣協会によると、2019年1~3月の派遣社員の平均人数は約142万人にのぼることが分かりました。

派遣社員は「派遣会社」に所属していますが、その派遣会社数は2017年の時点で、76,881ヵ所にのぼります。

~一般社団法人 日本人材派遣協会より~

これだけたくさんの派遣会社があるので、どこに登録したら良いか迷ってしまう人も多いでしょう。

そんな時に、1つの判断材料になるのが「優良派遣事業者」として認定されているか否かです。

今回の記事では、この【優良派遣事業者認定制度】について「どういった点が優良なのか?」や「具体的に認定されている派遣会社」についてご紹介します!

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「優良派遣事業者認定マーク」の意味

派遣会社というと「派遣切り」だとか「残業を強いられる」などのイメージがあり、ブラック企業が多いと思っている人もいるようです。

確かに、中には本当にブラックな派遣会社もあります。

そのような会社を少しでも避ける為に「優良派遣事業者認定」されている派遣会社を選ぶのも1つの手であると言えます。

厚生労働省の発表によると、2018年4月1日の時点で「優良派遣事業者」として認定されている企業は162社です。

~厚生労働省より~

約8万社ある派遣会社の中で、優良派遣事業者認定されている企業が162社だというのですから「優良派遣事業者認定制度」の信頼度は高いと言えるでしょう。

また、優良派遣事業者に認定された派遣会社は「優良派遣事業者認定マーク」を付与されます。

たいていその会社のホームぺージに「優良派遣事業者認定マーク」が掲載されているので、気になる派遣会社があれば、一度ホームページをチェックしてみるのも良いでしょう。

「優良派遣事業者認定マーク」に記載されている数字の意味は?

「優良派遣事業者認定マーク」に記載されている番号は、その会社オリジナルのものになります。

下記のように7桁の数字の後に( )がつき、その中にも数字が記載されています。

(例)1234567(02)

ここで特に着目したいのが( )の中の数字です。

「優良派遣事業者認定マーク」の( )の中の数字とは?

優良派遣事業者認定制度は3年に1回の更新が必要なのですが、この( )の中の数字は何回更新したかを表しています。

この中の数字が大きいほど、何度も「優良派遣事業者認定制度」の審査をクリアしてきたことを表します。

ちなみに、最初の7桁の数字にも意味があります。

「優良派遣事業者認定マーク」の最初の7桁の数字とは?

優良派遣事業者認定マークの数字が仮に「aabbccc(02)」だったとします。
(実際には、こんな番号はあり得ませんが…)

その場合に、それぞれに入る数字は下記の通りです。

■aaに入る数字

認定された年度の西暦の下2桁の数字が入ります。
例えば2021年度に取得すると「21」という数字が入ります。

■bbに入る数字

優良派遣事業者認定制度は、指定された機関が審査します。

この機関は1つではないので、それぞれの機関に番号が振られていて「bb」にはどの機関で審査を受けたかが分かる数字が入ります。

■cccに入る数字

事業者番号の3桁の数字が入ります。

「優良派遣事業者認定制度」の基準とは?

「優良派遣事業者認定制度」ですが、認定されるには基準があります。

応募する際の条件

審査をされる前に、まず「優良派遣事業者認定制度」に応募する際の条件があります。

まずここをクリアできないと、応募すらできないのです。

~応募条件~
応募条件は下記の通りです。

「認定日の属する月の前月からさかのぼって、12ヶ月間に月平均法定時間外労働時間が60時間以上(1年間で720時間以上の法定時間外労働)の労働者がいない」

このことから、サービス残業を強要しているような派遣会社は、まず応募自体ができないということです。

もしこういったことを隠して応募し「優良派遣事業者」として認定されたとしても、派遣社員経由や、何かがきっかけでバレることもあります。

もしそういった事実があることが発覚したら、認定を取り消されてしまいます。

審査の基準

次に応募後の審査基準についてです。

簡単にいうと、下記のようなことを審査します。

  • 法律をきちんと守っているか?
  • 労働環境を良くする努力をしているか?
  • 派遣社員のキャリア支援を行っているか?
  • 派遣先でのトラブル予防に努めているか?

これらを踏まえてトータル95項目の審査項目に基づき、審査が行われます。

例えば、こういったことを詳しく審査していきます。

  • 各種規程が用意されていて、社員の見える場所に置いてあるか?
  • 会社にもしもの事態が起こったとしても、派遣社員に給料を支払える状況なのか?
  • 社内の緊急時の連絡体制はどのようになっているのか?
  • 派遣社員に、きちんと法律に則ったうえで仕事内容の説明を行っているか?

こういった95の審査項目の【全て】において、審査水準を満たさないと「優良派遣事業者」として認定されないのです。

選ぶなら「優良派遣事業者認定」された会社がオススメ!

ここまで「優良派遣事業者認定制度」について説明しましたが、派遣登録をするなら、やはりこの制度に認定された派遣会社を選ぶことをオススメします。

その理由は下記の通りです。

  • 派遣会社としての一定の基準を満たしている
  • ブラックな派遣会社は、そもそも色々と知られるとマズイことがあるので「優良派遣事業者認定制度」での審査自体を避けたがる
  • 「優良派遣事業者認定」を取得するということ自体、企業として努力したいとか、より良くなりたいという姿勢が表れている

この「優良派遣事業者認定制度」ですが、実際に準備をすること自体がとても大変です。

95の審査項目全てをクリアしないと認定されないので、それらの全てにおける整備もそうですし、審査してもらう時にも会社は様々な予定を調整しながら時間を作ります。

仕事の片手間でできるようなことではありません。

それでも「優良派遣事業者認定制度」に認定される為に努力するということは、会社としての熱心さが表れています。

それでは「優良派遣事業者認定」されている具体的な会社名も挙げます。

「優良派遣事業者認定」されている派遣会社

~大手派遣会社7社~

  • アデコ
  • スタッフサービス
  • パーソルテンプスタッフ
  • パソナ
  • マンパワーグループ
  • ランスタッド
  • リクルートスタッフィング

他にも優良派遣事業者認定されている企業について知りたい場合には、下記URLもご参照下さい。(※2018年4月1日現在の情報です)
優良派遣認定事業者一覧

またここに記載があっても、3年に1度の審査で基準を満たさなくなった派遣会社は「優良派遣事業者認定」から外れますので、ご注意下さい。

最新の情報は【各企業のホームページ】や【政府機関のホームページ】などをご参照下さい。

まとめ

今回の記事では【優良派遣事業者認定制度】について「どういった点が優良なのか?」や「具体的に認定されている派遣会社」についてもご紹介しました。

現在日本に存在する派遣会社数が8万弱なのに対して、2018年4月1日時点で「優良派遣事業者認定」されている企業は162社なので、その割合はなんと1%にも満たないことが分かります。

その為、「優良派遣事業者」として認定されることは、簡単ではないことも分かります。

そうは言っても、認定されていなくても良い派遣会社は存在します。

しかし、日本に8万弱も存在する派遣会社から、良い派遣会社を1つ1つ選別していくことはなかなか大変なことです。

その為、どこの派遣会社に登録したら良いか迷っている人は「優良派遣事業者」として認定されている派遣会社を選択することも、視野にいれてみては如何でしょうか?

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