【薬剤師から医師】薬学部から医学部への編入という選択肢について

薬剤師の転職

皆さんは、「仮面浪人」という言葉をご存知ですか?

よく知られているのは、本命の国立大学に落ちた受験生が、滑り止めで合格した大学に通いながら、次の年に本命の国立大学を受験することを指します。

大学生という肩書きを持ちながら、実際は浪人生と変わらない勉強をしているのです。

これは、薬学部に大学生として所属しながら、次の年に医学部を受験することも可能です。

私の知人に、実際に編入できた人がいますし、実はこの編入を考えている方は多いです。

この記事では、薬学部から医学部への編入について、紹介します。

薬学部にいる人のルートは様々

薬剤師の私は、周りに沢山の薬学部出身の友達がいます。

ストレートで薬剤師になった人もいますし、紆余曲折して薬剤師になった人もいます。

加えて、途中で薬学部を中退した人もいますし、薬学部からの編入で転学した人もいます。

薬学部に所属した人の中で一番多いのは、高校生のときに受験をして、他の学部と同じように薬学生になり、そのまま薬剤師になる人達です。

もちろんそのルートは最短で薬剤師になれます。

しかしその他の道を歩んで、その途中経過のひとつとして薬学部に所属している人も沢山います。

そのような環境であるため、医学部に行くための途中経過として、薬学部に所属する人がいるのも、薬学部に所属して医学部にいきたくなる人もいるのもおかしなことではありませんね。

医学部を受験する人に、滑り止めとしての薬学部受験者は多い

医学部は、数ある学部のなかでも最難関の学部のひとつです。

特に医学科は面接もあり、勉強ができても合格するかは分からない学部です。

そのため、滑り止めとして薬学部を受験し、医師になれなかったとしても薬剤師ならなってもいいと思う受験生も多く、実際に薬学部に入学する人もいます。

薬学生の中に、医学部医学科の受験を失敗して、仕方なく滑り止めで受かった薬学部に入学した人は意外と多いです。

医学部と薬学部の受験日が違えばもちろん同じ大学での受験も可能ですし、国立大学の医学科と私立大学の薬学科を受験する受験生もいます。

そうした人達が薬学部に入学すると、仮面浪人として医学科を再受験する人や、編入を目指す人も出てきます。

元々薬剤師志望だった人が医師になりたくなって編入する人もいる

医学部志望だったけれど、受からなくて仕方なく薬学部に入学した人もいれば、その逆の人もいます。

高校生の時は薬剤師になりたいと思って、薬学部に入学したけれど、勉強しているうちに医師を目指したくなる人もいます。

これは、薬剤師の仕事内容に制限があることを学んだからという理由があります。

医師は自分で病名を診断できます。

しかし、薬剤師は勝手に薬を患者さんに渡せません。

必ず処方せんによる医師の指示を受けてから調剤をしなければなりません。

薬剤師になるための勉強をするほど、自分で治療方針を決めたいと思うようになり、在学中に編入する学生もいます。

薬剤師として仕事をしながら医学部に編入する人も勉強しやすい

薬学部在学中に医学部への転学を考えていなくても、社会に出て医師と意見がぶつかって自分が医師になって治療方針を決めたくなる薬剤師もいます。

また、編入を目指して仮面浪人をしているけれど、いざ入学すると在学中は薬学部の勉強が多すぎて、医学部編入の事まで考えられなくなってしまった学生もいます。

そういった人が薬剤師として働きながら、医学部に編入する人も試験対策をするにあたって有利です。

一度薬学部の試験を通って、国家試験に受かった薬剤師です。

それなりの知識と医療に対する責任感があります。

編入試験に必要な科目は、生命科学や英語ですので、高校生たちと同じような地理などの医学とは別の勉強をしなくてよいです。

また、既に勉強している範囲が多いため、社会人入試の枠で応募しても、他の学部出身者よりも試験科目について有利になります。

薬学部から医学部への編入は、実は有利

薬学部在学中に医学部へ行く準備をすることは、他学部からの編入や浪人生より有利に進めることができる場合があります。

もちろん薬学部にいながら編入の勉強をするので、他の大学生と同じように遊んだり、アルバイトをしたりすることが難しいときもあるでしょう。

しかし、医学部へ行きたい人達が選ぶ道のひとつとして、十分可能性のある方法のひとつです。

以下に、薬学部から医学部への編入が実は有利な理由を説明していきますね。

医学部は医学科だけではない

医学部といえば、医師になるための学部。

そう思っていませんか?

医学部には、医学科の他に看護学科や保健学科もあります。

医療について追求したり、最先端の医療の研究をするには医学部がもってこいです。

医療を通じて人のためになる仕事をしたいのであれば、他の学科も候補に入れてみても良いでしょう。

また、医学部に受かったというステータスが欲しければ、最難関の医学科を目指さなくても、十分意義はあります。

ただ、医師を目指すのであれば、医学科を受験しましょう。

薬学部と医学部の一般教養が同じ

医学部に入ると、まず一年生の時に一般教養科目を学びます。

これは他の学部と同じですね。

中国語やドイツ語などの第二外国語や、心理学などの医学生が教養として必要な常識を身に付けるために、将来必要になりそうな考え方を教えてもらう科目が開講されています。

これは医療人として、薬学部に所属する学生にも必要な教養です。

薬学部で一般教養の科目を身に付けておけば、医学部に入学してからの一般教養科目の単位の取得が容易になります。

それだけではなく、社会人入試として試験を受ける場合、薬学部で身に付けた一般教養の知識を面接で発揮することができるのです。

医学部の授業に薬学部と同じ科目がある

一年生で受ける一般教養について話しましたが、専門科目としての授業が薬学部と同じである科目もあります。

代表的な科目が薬理学です。

薬が体の中でどのように効くのかというメカニズムは、薬剤師も医師も学んでおかなければなりません。

この科目に関しては、薬学部でみっちりと学んでいるため、医学部での授業は再学習することになります。

難しい科目を前もって学習している事は、薬学部出身受験者ならではの強みです。

薬学部で取得した単位を引き継げる


同じ大学内での編入や再受験であれば、薬学部でそれまで取得した単位を引き継いで、医学部の単位として数えることができます。

薬学部で進級に備えた勉強をしつつ、医学部の単位を先取りできます。

医学部に入学してからの単位取得のための勉強が、幾分か楽になります。

取得した単位を取るために他の学生が勉強しているとき、その科目以外の勉強に集中することができるのです。

大学によっては取得単位の数や科目に制限がありますが、編入前の努力が認められるため、申請して損はないでしょう。

編入試験の科目が薬学部の試験科目と被っている

薬学部で勉強した科目が、医学部の受験にも通用します。

特に、低学年時に勉強する、生命科学に関係する科目は医学部でもほぼ同じ事を習います。

医学部の受験内容と薬学部の勉強科目が一致しているのですね。

ですので、仮面浪人をするなら、他の理系学部ではなく、薬学部に入学した方が得なのです。

まとめ

いかがでしたか。

医学部に行きたいけど迷っている人がいると思います。

薬学部から、薬剤師からの編入は有利なので、一歩進んでみてください。

きっと道は開けます。

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