転職を後悔した人達-それぞれのケースから学ぶ後悔をしないための対処法

転職を後悔 転職コラム

さまざまな理由で転職を考えたり、もうすでに転職してしまったり。その後、自分が思っていたような転職を描けているのか?というと決してそうではありません。10人中3人は転職後に後悔をしているといわれており、そのひとりに筆者でもある私もいます。

その場の心境や考えだけで転職してしまい、またすぐにその会社を退職してしまう。海外であれば、転職回数は多いほうが有能、とみなされることが多くあまり気にすることではありません。しかし日本では全くの逆です。転職回数が多くなればなるほど、またすぐに辞めるのではないか、という印象がついてしまいます。自分の年齢によっては書類選考すらとおらなくなり、最悪その日暮らしなんてことにもなってしまいます。

実際に私も一時期は中途採用の面接官をしていた時期があり、求人広告をだすと数十人から応募がきました。事前に職務経歴書をチェックできるのですが、4回も5回も転職を繰り返している方が非常に多く感じました。もうこれは本人の問題でもなく会社の問題なのではないだろうかと思うこともありました。

そうならないためにも、転職して後悔した方たちのケースを考え、答えを導き出していきましょう。

転職を後悔した体験談&各ケースに対するアドバイス

ここからは、転職を後悔している方たちの体験談を基に、どういった考え方や対応ができたのかを考えてみます。

転職したら給料がダウンしてとても後悔

(29歳・男性・営業職→WEBディレクター)
なんといっても成果をだせば、インセンティブ(歩合給)が入る営業職。毎月コンスタントにノルマを達成し、ときには基本給よりインセンティブのほうが多かった、なんてこともあります。ですが、営業職の最大のストレスといえば、ノルマ以外にもあったのです。
成果をあげればあげるほど、お客様の数も増え、それにともないアフターフォローができなくなり怒られ、帰社してからも上司から詰められ。これが毎日続くと、「仕事辞めたい!」なんて考え、そのまま転職してしまいました。それも営業職とは関係ないWEBディレクターという職を選択。WEBディレクターは営業をしないかわりに、社内のメンバーへ的確な指示をだすという重要な職種でした。
ストレスからは解放されたが、成果がみえにくい職種のため給料が激減。前職の半分ほどになってしまい生活が苦しくなったのと同時に、翌年の税金を支払うのに大変苦労しました。
面接時に、給料を聞いた際は、「まぁなんとかなるだろう」と簡単に考えていましたが、苦しくても営業職を続けておくべきでした。結局、WEBディレクターの会社も数か月で退職してしまいました。

転職して給料が減った人は意外と多い

この男性のように、結果をだせば給料が月収3桁万円までいくような営業職をあっさり退職し、給料があがりにくい職種についてしまったのです。給料が半分になったということは、生活水準も半分以下におとさないといけません。

また翌年の各種税金も前年度の年収で計算されるため、転職する可能性がある場合は、まえもってしっかり貯金をし、ゆっくりと生活水準を落としていくことが負担のない行動といえるでしょう。

ちなみにプロ野球選手もこのようなケースは多いようです。前年度は1軍で大活躍し、年俸何億円などと報道され、翌年に結果を残せずに戦力外。移籍先が見つからなかった場合、無職になるわけですから考えただけでゾッとしますね。

うつ病になって転職し後悔している

(25歳・男性・飲食店→飲食店)
物心ついたときから、調理師になりたいと思い、調理の専門学校へ行き無事卒業。そして飲食店で念願の調理担当として働くことができました。しかもそこそこ大手の会社だったので、入社した当時はとても大喜びしていました。
仕事はかなりまじめにやっていたほうで、頼まれたことはすべて受け入れ、ホールもやれといわれればホールに立ち、仕込みがあるからといわれれば、いつもの出勤より3時間もはやくきて対応していました。
しかし、そんなこと長く続くわけありませんでした。仕事に必死だったことで体の悲鳴に気づかずに、仕事中に倒れてしまいました。病名は過労と重度のうつ病。
もちろん、この事実を上司に伝えると退職してほしい、といわれなくなく受け入れました。収入が途絶えるのが嫌だったのですぐに転職活動を再開し、見事に別の飲食店へ採用されました。
しかし、こちらも劣悪な環境で、ふたたび体調を崩してしまい半年もたたずに退職していました。いまは社会復帰に向けて体をゆっくり休めているところです。

まじめな人ほどうつ病になりやすい

夢だった業界に行くために高いお金を払って専門学校へ行き、就職できたのにもかかわらず、その夢は体と一緒に壊れてしまったのです。飲食店に限らず、美容師や、アパレル業、介護士など、薄給でありながらサービス残業を平気でさせられ、結果的に長時間労働になるケースも多くみうけられます。人の入れ替わりが激しいのはそのためです。

夢はもつべきですし、それに向かっていって成功してほしいですが、就職はもちろん、転職する際にも、面接時に給料や仕事内容だけではなく労働環境の確認を必ずしましょう

うつ病になってしまうと、死ぬまで付き合っていくことになる可能性もありますし、治ったと思っても、すぐに再発してしまう病気です。

もし今、仕事が原因で苦しんでいるのであれば、心療内科や精神科に行き、先生のアドバイスを聞いてしっかりお休みしてください。今回のケースのようにあせってしまうと、職歴に傷をのこすだけです。

転職してさっそく後悔。出戻りしたいと思った

(27歳・女性・事務職→アパレル)
オシャレするのがとても好きで、毎月数万円を洋服代に使うくらいでした。いつかは「好きなブランドでお仕事できたらなぁ」って思っていました。でも離職率が高いと聞いて怖くなって、安定して働ける事務職を選びました。仕事内容は毎日やることが決まっていて、電話対応だったり、来社されるお客様へのお茶だしであったり、、、。
安月給ではあるけれど、平凡に毎日を過ごすことができました。それもだんだんとつまらなくなり、もう20代中盤の女性だったこともあり、思い切ってアパレル業界に転職してみたのです。
ですが、そこからが地獄のはじまりでした。もともとデスクワークしかやってこなかった人間ですから、朝から晩まで立ちっぱなしの仕事がとてもつらく感じました。
お店に立つ=看板ですから、メイクもその日の服装も店長に指示されていました。それも嫌でしたがもっと嫌だったのが社販でした。着たくもない服を買わされそれを着て仕事をするのです。社員割引で購入できるとはいえ、アパレル業界も基本は安月給です。
服を買えば買うほど給料は減り、事務職をしていたときより下回ってしまいました。
また、土日祝も関係なく出勤しないといけないため、友達と遊ぶことも少なくなりました。こんなことになるなら事務職のほうがよかったな、と思っています。

前の職場に戻りたいというのはよくあること

せっかくあこがれの業界に転職できたのに、実際に仕事をしてみるとその業界の裏を見てしまうことになります。アパレル業界でいえば土日祝関係ないのはあたりまえですし、それは接客業全般にもいえることです。

また、服を売るためには、その服の知識が必要です。素材だとか着心地とか、なにに合わせれば可愛いのか、かっこいいのか。それを知るために自身も自社の服を自腹で購入して接客するのです。

会社によってはすべての服を無料で貸してくれるところもありますが、今はほとんどが社販です。また、販売ノルマが厳しいお店もありますので、もし未達成の場合、その赤字分を社員が負担することさえあります。

この女性のケースでは、そのようなことはなさそうでしたが、お金に関することは必ず面接時に聞いておくようにしましょう。

転職先がブラック企業でもう辞めたい

(32歳・男性・経理→営業職)
新卒から5年ほど経理をしていました。その5年間、まじめに仕事していたはずが、昇給もせずボーナスもスズメの涙程度しかいただけず、さらに一人暮らしだったのでいつもカツカツの状態でした。
そこで30歳を目前にして転職をすることに決めました。求人票をみるとやっぱり20代の募集が多かったので、そのときは「30歳手前での転職は正解だった!」とは思っていたのですが。
でもとくに資格もなく手に職があるわけでもありません。少しでも稼きたいとなると営業職だけになってしまいますが、求人票の未経験でも月収50万円可能!というのをみて、思い切って応募してみました。
その会社は営業職の人材が少なかったため、その場で即採用されました。私的には、その場採用なんてすごすぎて舞い上がっていたのですが、入社初日から地獄が始まっていました。
朝から晩までひたすらテレアポをし、結果がでていない社員は、受話器と手にガムテープをまきつけてお昼もとらずに電話をしまくっていました。上司の命令なのだろうか・・・??
さらには、電話している社員がいるにもかかわらず、後ろでは怒号が聞こえてくる。電話相手のお客様に聞こえてるんじゃないか?って思うほどでした。
怒られ、激詰めされているのは結果の出ない社員たち。聞いているこっちも、いつかはそうなるのかな、と考え怖くなり退職を決意しました。
転職してまだ1か月しか経っておらず、試用期間ということもあり、職歴に傷もつくことなく無事退職するこができました。もう二度と営業職はやらないと誓いました。

ブラック企業に入社しないようにするためには

営業職に限らず、ブラック企業だらけの世の中になってしまいました。ホワイト企業で働くなんて幻のようにも思えます。ですが、この男性に関して言えば、面接時に即決採用をそのまま受け入れてしまったことが、最大の失敗といえるでしょう。

ブラック企業はやはり離職率も非常に高いです。100人入社して1年後には10人しか残らなかった、なんていうこともあります。ということは、その会社は常に人手不足のため、求人広告を長い間かけつづけます。1年中掲載されている企業もあるくらいですから。まずは、その求人票がいつから掲載されているのかを確認してください。

短期間の募集であれば問題ないケースもありますが、1か月、2か月と掲載されているようでしたら、離職率の高い会社と判断することができます。

働かずしてブラック企業を見極める方法
ブラック企業に一度入社してしまうと、そこから抜け出すのはかなり難しくなります。できれば、働き始める前に、ブラック企業を見抜いて、入社しないようにしましょう。

また、面接時の即決採用にも注意してください。本来であれば、2回、3回と繰り返し面接をしてお互い相性が合うかを確認しあっていくものです。正直、仕事を探している身としては即決採用はこのうえなく嬉しいことです。ですが、裏をかえせばそれは人材が足りていないから今すぐにほしいという証拠でもあります。

即決採用されても必ずいったん保留し、持ち帰り返事をするようにしましょう。また機会があれば面接時に社内見学をお願いしてみてはいかがでしょうか。やばそうな職場であれば、なんとなく雰囲気がでていますから、その時点で察することができます。

人と関わりが少ない仕事へ転職したが…

(26歳・女性・保育士→工場)
ずっとやりたかった仕事が保育士でした。
子供が好きで天職だとも思っていましたが、今のこのご時世でもあるのでしょうが、子供に何かあると親からのクレームがすさまじく、例えば、子供がケガしたりするとまぁ大変。鬼の様に怒られます。
ですから、子供の監視を徹底しているわけですが、子供は自由にうごきまわるのでなかなかうまくいきません。
結局はプレッシャーと重い重い責任に耐えかねて、転職という道を選ばざるをえなかったのです。そこで人と関わらない仕事をしようと思い、工場勤務をすることになりました。
またこれも問題があって、ずっと流れ作業なので時間が経つのが遅く、周りとの会話もない。それが永遠と続くのかと考えただけで寒気がし、ほどなくして退職をしました。

すべてがそろっている会社はまず存在しない

仮にどんなホワイト企業であっても、かならず1つや2つの不満はあるはずですし、仕事を選ぶときには何かを妥協することも必要です。保育士では死にたくなるようなつらかった経験もあったことでしょうが、工場勤務はどうでしたか?流れ作業で大変なことですが、精神的に問題がなければ工場勤務も立派なお仕事です。ですから続けてみる価値はあったのではないでしょうか。

転職で後悔しないためにするべきこと

転職サイトを常にチェックしておく

さきほどのケースのように、求人表にいいことばかり書かれていたため、書類選考もあっさり通過し、さらに好印象のまま面接を受けることになるでしょう。ですが、そんなうまい話があるわけありません。たとえ求人表に月収50万円可能とかいていても、実際に手にしている人間は1割にも満たない場合もあります。

もちろん、向上心があり、上司に詰められて「それでも達成してやる!」という気持ちがあればその会社はベストだといえます。

また、求人媒体は掲載期間がある程度決められており、2週間だけの掲載だったり1か月だったり。広告費も決してやすくはないため、1回の募集でなんとか優秀な人材を取ろうと人事は努力します。

逆にブラック企業の場合、常に人材不足なため、どんな経歴でもとりあえず入社させてみるという傾向がありますし、お互いの相性も確認せずに入社させるものですから、すぐに退職されてしまいます。そういう会社は年がら年中、あちこちの求人媒体に募集をかけていますので定期的に求人サイトをチェックしてみてください。

個人的には、「求人サイトの職種選択で1ページ目にくる会社は離職率が高い」と確信しております。営業職に限りますが。

どんな仕事でもとにかく応募して調べてみる

とはいえ、あの会社もダメそう、この会社もダメそうと勝手に決めつけるのはよくありません。そうなると履歴書すら書かなくなってしまいますから。まずはやりたい仕事に応募してみてください。そして面接も終わりましたら、そのあと会社の情報を調べてみてください。

例えば、WEB上の検索窓で「会社名 評判」などと入力すると、現職のコメントやら退職した方のその会社に対しての良かったことや不満なことを書かれているサイトもあります。もちろん、すべての情報をうのみにするのはダメですが、情報がないよりはあったほうがイメージしやすくなるでしょう。

面接時には必ず確認したいことを聞く

面接時は、絶対に面接官主導です。志望動機や、前職の辞めた理由などは必ずきかれることでしょう。ほとんどの方であれば、答えられることですが、こちらも主導権をとり質問をしていく必要があります。

そもそも質問をしないと、この会社に興味がないとみなされ不採用になる確率が高くなるため、最低でも3つは用意しておきましょう。

例えば、

  • 前職の経験は今回の転職でどう活かすことができるのか、
  • 同年代で活躍しているひとはいるのか、(役職があるのかどうか)
  • 入社するまえに勉強しておくことはあるのか

など、前向きな質問をしてください。これだけでも採用率はアップします。うまくいって二時面接のときに、給料の交渉をしてみましょう。そして、チャンスがあれば社内見学希望もだしてみてください。一瞬ではありますが、働いている人の顔や環境がみれるはずです。

転職面接で大切なのは最後の「逆質問」
面接において、面接官に自分の印象を植え付けるためには「逆質問」を行うことが大切です。面接官に対してこちらから質問を投げかける「逆質問」。どのように行うのが効果的なのでしょうか。

即決採用は辞退することも視野にいれよう

実際に私も転職活動をかなりの数こなしてきましたが、けっこうな確率で即決採用をいただけました。ほぼほぼ離職率の高い会社ですから、かならず保留をして持ち帰ってください、あえて、いじわるではありませんが、即決採用してくれた理由を聞いてみるのもありです。

まとめ

私もふくめ、転職してよかった!なんて思える人は本当にごくわずかといえます。たとえ給料があがっても責任が増えそれに精神的に参ってしまったり、逆に給料が低くて生活していけなかったり・・・。また今問題になっているブラック企業に転職してしまったなど。

この時代、だれもがスマホをもっていますしネットには情報があふれています。いつでもどこでも、会社の評判を調べることができます。転職で後悔しないようにするためには、たとえ面倒でも企業調査以上に事前調査(評判)をしっかりしておくことが非常に大切な行動といえるでしょう。

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