シングルマザーは子供の為に「派遣社員」の道を選ぶ!?メリットは?

派遣社員の基本情報

私が以前働いていた会社では、事務として働く派遣社員の人たちと、一緒にお仕事をすることが日常的でした。

そのほとんどが20~40代の女性で、シングルマザーの割合も多かったことを覚えています。

彼女たちは与えられた仕事をきっちりこなし、お昼休みには嬉しそうに子供の話をしてくれました。

そして定時が来ると、子供を保育園に迎えに行く為に慌ただしく帰っていきました。

「シングルマザーは、子供の為に働きながら毎日を一生懸命に生きている」
そんな印象でした。

彼女たちは仕事をして家計を支える必要がありますが、子供のお世話もする必要があります。

そんなシングルマザーが「派遣社員という働き方」を選択するのには、理由があるハズです。

今回は、シングルマザーの悩みや現状も取り上げつつ、シングルマザーが派遣社員の道を選ぶ「メリット」と「デメリット」について、解説させていただきます。

シングルマザーの仕事の悩みと現状。派遣社員として働くとどうなる?

シングルマザーは一家の大黒柱でもありますので、仕事をして生活費を稼ぐ必要があります。

そのようなシングルマザーにとって、仕事に対する悩みは多いと言えます。

私の周囲にも、シングルマザーになった友人は多く存在します。やはり、一緒にいると仕事に関する悩みの話が多くでてきます。

シングルマザーは、仕事に対してこのようなことを悩むことが多いです。

  • 子育てにあてる時間も必要なので、残業が少ない環境で働きたい
  • 子供の将来の為にも、人並みの収入は確保したい

子育てにあてる時間も必要なので、残業が少ない環境で働きたい

夫がいる場合は子育てを手伝ってもらえるかもしれませんが、シングルマザーは「保育園の送迎」から「食事の用意」「寝かしつけ」まで、全て1人で行う必要があります。

それだけではなく、子供と一緒に遊んであげたりする時間も必要で、愛情をかけてあげる時間も必要になります。

その為、残業が多い環境では、心身共に無理が生じてくることも多いです。

下記の厚生労働省発表の「平成28年度全国ひとり親世帯等調査」によると、働くシングルマザーの帰宅時間は午後8時までが75.6%に及んでいます。

~厚生労働省「平成28年度全国ひとり親世帯等調査」より~

このことから、はじめから残業の少ない仕事を選んでいるか、仮に残業があってもそこそこで切り上げ、子供の為に帰っていることが分かります。

正社員の場合は、残業が入ると断り辛いものです。
断ったとしても、後ろめたいものを抱えながら帰ることも多いです。

派遣社員の場合は、あらかじめ派遣会社のコーディネーターに「残業は基本的にできない」と伝えておけば、最初からそのような契約(もしくは残業を断りやすい状況)にしてくれます。

その為、正社員よりも堂々と残業をせずに帰りやすいと言えます。

私もシングルマザーの派遣社員と一緒に仕事をしていた時に、彼女たちが時間になり帰っても「そのような契約だから当然」と思っていました。
周囲も特に疑問に思うことはなく、当たり前の光景として納得していました。

子供の将来の為にも、人並みの収入は確保したい

子供の将来を気にするシングルマザーは多いでしょう。
父親がいないからと言って「金銭的に辛い思いをさせたくない」と思う人もいるでしょう。

子供の年齢が大きくなるにつれて、下記のような費用が必要になってきます。

  • 習い事に払う月謝
  • 塾に払う月謝
  • 小学校や中学校の遠足代・修学旅行費
  • 部活動にかかる費用
  • 高校や大学の受験料や年間の学費
  • (遠方の学校に通った場合)アパート代

その為にも、毎月カツカツではなく人並みの収入を確保し、将来の為に備えて貯金などで準備したいと思う人もいるでしょう。

厚生労働省発表の「平成28年度全国ひとり親世帯等調査」によると、母子世帯の平均年収は下記の通りです。

平成28年の平均年間収入は348万円ですが、これは給与以外の収入も含まれているので、母子家庭への手当も含まれています。

シングルマザーにとっての「人並みの収入」ってどれくらい?

自治体により支給される手当の種類や金額は異なりますが「児童手当」や「児童扶養手当」や「ひとり親用の各種補助制度」を利用したとし、だいたい毎月6万円前後の手当が入ると仮定します。

平均年間収入から、これらを差し引いて考えると、ざっくりですが下記の金額が仕事をして稼ぐ「シングルマザーの人並みの収入」の目安金額になります。

348万円-(6万円×12ヵ月)=276万円

これを毎月で換算すると、

288万円÷12ヵ月=23万円

ということになり、毎月23万円(手取りではなく総額)を稼げば、シングルマザーとして人並みの収入を手に入れていると言えます。

派遣社員として働いて、人並みの収入が稼げるか?

また「日本人材派遣協会」の発表によると、2018年度の派遣社員の平均時給は「1,419円」です。

この時給をもとに、シングルマザーが派遣社員として働くと、どれくらいの金額が稼げるかを計算します。
(※子供が小さいとフルタイムは厳しいので、1日7時間勤務として計算します。)

1,419円×7時間/日×20日(1ヵ月の平均出勤日数)=198,660円

このように子どもが小さいうちはこの金額ですが、ある程度大きくなりフルタイムで働くとすると、

1,419円×8時間/日×20日(1ヵ月の平均出勤日数)=227,040円

となり、23万円くらいになります。

更にスキルや経験を持っていれば、平均時給より高い案件を紹介してもらうことも可能です。

正社員で働くのは難しいのか?

「最初から正社員で働いた場合はどうなの?」という意見もあると思いますが、時短で働きたいと言った時点で、不採用となることが多いのが実情です。

企業は正社員の場合には、基本的にフルタイムで働けて、残業にも対応できる人を採用しようと思うものです。

また同じ仕事をした場合に、時給換算すると派遣社員の方が高いケースが多いです。

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シングルマザーが「派遣社員」として働く。メリット・デメリットは?

考える派遣社員

シングルマザーにとって「派遣社員」として働くことは、子供との時間も両立しやすいので、ライフスタイルに合う働き方と言えます。

とはいえ、何事にも「メリット」と「デメリット」はあります。

シングルマザーで、派遣社員として働くか否かと迷っている場合には、この「メリット」と「デメリット」を比較したうえで、結果的にどうするかを決めると良いでしょう。

それでは、シングルマザーが派遣社員として働くことについて「メリット」と「デメリット」をご紹介します。

シングルマザーが派遣社員として働くメリット

シングルマザーが派遣社員として働くことのメリットは、下記の通りです。

子供の突発的な出来事に対して理解がある

例えば子供が急に熱を出し、保育園から迎えに来るように連絡があったとします。

夫がいる場合には、代わりに迎えに行ってもらうことも可能かもしれません。しかしシングルマザーの場合は、自分で迎えにいかなくてはなりません。

仕事中だとしても、代わりはいないので、自分が仕事を抜けて迎えにいく必要があります。

このような時に「子供の突発的な出来事に関し、理解がある職場」でなくては、現実的に働くこともできません。

派遣社員として働くと、このようなことに対して、最初から理解を示してくれる現場が多いです。

また派遣会社のコーディネーターが、あらかじめ企業に残業できないことを伝えてくれるので、すんなりと帰りやすいです。

残業無しで帰りやすい

シングルマザーは仕事を終えた後にも、やることがたくさんあります。
休む暇なんてありません。

子どもの「食事作り」や「お風呂」や「寝かしつけ」などが待っているからです。

また子供は、仕事後のお母さんと一緒に過ごせることを楽しみにしているハズです。

この時間も返上し、残業して働かざるを得ないような職場は、シングルマザーにはオススメできません。

母親がいないと子供は我慢を強いられる…

私の知り合いのシングルマザーで、日々残業をし、子供と接する機会がとても少なくなっている人がいました。

子供は我慢をし、一人で食事をしたり、お風呂にも入っていたそうです。

しかし、ついに我慢していた寂しさが爆発し、その子供は非行に走りある事件を起こしてしまいました。

知人はこれをきっかけに、子供と接する時間がいかに大切であるかが分かり、自分の仕事スタイルを見直すことにしました。

その後は正社員を辞め派遣社員として働き、一緒に過ごす時間を増やすように心掛けたところ、以前より子供との関係性も良くなったそうです。

派遣社員は最初から残業無しの案件も多く、子供との時間も大切なシングルマザーにはオススメの働き方であると言えます。

派遣会社によっては、保育所などの福利厚生サービスが充実している

派遣会社の中でも、特に「主婦」や「シングルマザー」を主戦力としている会社も多く存在します。
このような派遣会社に登録すると、働くシングルマザーに嬉しい「福利厚生サービス」が充実していることが多いです。

例えば、下記のようなサービスです。

  • ベビーシッターの割引制度
  • 派遣会社や提携先が経営する保育所の利用が可能
  • 認可外保育園の保険料割引制度

その他にも「悩めるシングルマザー」にピッタリな下記のようなサービスを展開している派遣会社も存在します。

  • 派遣社員として働くママ同志の交流会
  • 専門カウンセラーによる「子育て」に関するアドバイス
  • 働くママ向けのセミナーの定期開催

このような場所で、日々のシングルマザーとしての悩みを相談したり、仲間を見つけることも、ストレス解消の1つになるでしょう。

時給が高いので、正社員やパートより少ない時間で稼げる

シングルマザーは、仕事と子育てを「限られた時間」の中で両立する必要があります。

子供を食べさせていく為に働くことはマストですが、仕事に時間を費やすと、子育てにあてる時間が少なくなり、問題が生じてきます。

そう考えると、毎月の目標金額を稼ぐ場合に、少しでも時給が高い仕事を選んだ方が、仕事にあてる時間が少なくなり効率よく稼ぐことができます。
また、子育てにあてる時間も増えます。

このように、正社員やパートより時給が高く設定されることが多い「派遣社員」という働き方は、シングルマザーにとってメリットの1つだと言えます。

シングルマザーが派遣社員として働くデメリット

シングルマザーが派遣社員として働くことのデメリットは、下記の通りです。

基本的にボーナスや退職金は出ない

派遣社員には、基本的にボーナスや退職金は出ません。

しかし現在では、正社員でもボーナスや退職金が出ない企業は多く存在します。

このようなケースでは自分で積立貯金を行ったり、個人年金保険などに入るなどの行動を起こし、自主的にボーナスや退職金を準備する人が多いです。

それは面倒だと思う人もいるでしょう。

しかし、ボーナスや退職金が支払われていた企業も、経営が悪化すれば支払われなくなります。

このように考えると、そもそもボーナスや退職金をあてにせず、自分でその分の準備をしていた方が確かな時代でもあります。

私も最初は面倒だなと思っていましたが、積立貯金や個人年金保険に申し込めば、あとは自動的に引き落とされるだけなので、楽なものです。

遅刻・早退が多いと収入が減る

派遣社員は正社員と異なり、働いた分だけ収入が入ります。

逆に考えると、遅刻や早退などで働くことができないと、その分の収入が入ってこないことになります。

頻繁に風邪をひいたり、病気がちなお子さんがいるシングルマザーには、デメリットと言えるでしょう。

この場合には、近場で病児保育を利用できるか否かも関わってきます。

※病児保育とは?
保育園に預けている子供が熱などを出し、預け先の保育園では預かれない状況になった際に、預かってくれる保育施設のことです。
「施設型」と「訪問型」の2種類に分かれます。

病児保育に預けることができれば、仕事に行くことが可能です。

まとめ

派遣社員という働き方は、シングルマザーにとって、融通がききやすくメリットも多いことが分かりました。

シングルマザーは「仕事で稼ぐ」ことと「子育てをする」ことの2つが不可欠です。

もし仕事がハードで時間も融通もきかないとなると、子育てにも影響してきますし、何より自分自身がストレスを抱えてしまい、身も心ももたなくなります。

私自身も子育てをしているので、お母さんにある程度の「精神的余裕」と「肉体的余裕」がないと、子供に優しく接することができないことも分かります。

この「余裕」を大切にする為に、一度派遣社員という働き方を検討してみるのも良いのではないでしょうか。

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