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専門看護師と認定看護師の違いとは?

専門看護師と認定看護師の違い 看護師の転職コラム

専門看護師と認定看護師は、看護師のキャリアアップの選択肢の1つとして注目が集まっていますが、両者にはどのような違いがあるのでしょうか。

様々な観点からその相違点をご紹介していきます。

ぜひ参考にしてください。

専門看護師と認定看護師は何が違うのか

看護職として免許が与えられるものには看護師、准看護師、保健師、助産師などがありますが、こうした免許が必要な看護資格以外に公益社団法人の日本看護協会が認定する看護資格というものもあります。

それが専門看護師と認定看護師の2つです。

それぞれ役割と専門分野が違います。

専門看護師とは

専門看護師とはどのような職種かというと、簡単に言えば看護ケアのスペシャリストです。

具体的には特定の専門看護分野について看護系の大学院で学習してから、日本看護協会が実施している資格審査に合格した看護師のことを指します。

医療関係者と連携を行いながら患者を直接ケアし、統計的には日本全国で1000人以上います。

11にわたる専門看護分野でさまざまな役割を担って活躍しています。

専門看護師の役割

専門看護師に求められている役割は主に次のようなものがあります。

専門分野で高い看護スキルを発揮すること、看護職員と密なコミュニケーションを日ごろから取ること、看護利用者にサービスが円滑に提供されるように関係者との調整を行うこと、看護職員に対して指導的役割を果たすことなどです。

こうした役割を担うには、質の高い看護ケアに関する知識とスキルを備えている必要があります。

そのため、専門看護師の資格認定においては、専門看護分野での実務経験が5年以上あることと看護系の大学院を修了していることが前提条件になります。

専門看護師の専門分野

専門看護師の専門分野は11分野で下記のとおりです。

  • がん看護
  • 母性看護
  • 精神看護
  • 小児看護
  • 慢性疾患看護
  • 老人看護
  • 地域看護
  • 家族支援
  • 急性・重症疾患看護
  • 感染症看護
  • 在宅看護

認定看護師とは

認定看護師とは簡単に言えば、臨床現場におけるエキスパートです。

具体的には特定の看護分野で熟達したスキルと知識を用いて、臨床現場におけるクオリティの高い看護ケアを行うことができる看護師のことを指します。

認定看護師の役割

認定看護師の役割には主に次のようなものがあります。

熟練した看護スキルを使って質の高い看護ケアを行うこと、看護を通して他の看護職員の指導を行うこと、看護職員と密に連絡、相談、報告を実践することです。

認定看護師の看護分野は幅広いため、資格認定においては5年以上の臨床経験や特定の教育機関で6か月、600時間の教育を受けることが前提条件になります。

しかも、認定看護師の認定を受けても5年ごとに資格審査があります。

認定看護師の看護分野

認定看護師の看護分野は全部で21分野で下記のとおりです。

  • 緊急看護
  • 皮膚・排泄ケア
  • 緩和ケア
  • がん化学療法看護
  • 集中ケア
  • がん性疼痛看護
  • がん放射線療法看護
  • 訪問看護
  • 認知症看護
  • 透析看護
  • 手術看護
  • 慢性心不全看護
  • 感染管理
  • 脳卒中リハビリテーション看護
  • 糖尿病看護
  • 乳がん看護
  • 不妊症看護
  • 新生児集中ケア
  • 摂食・嚥下障害看護
  • 小児緊急看護
  • 慢性呼吸器疾患看護

認定看護師と専門看護師、自分に合っているのは?

専門看護師と認定看護師のいずれの資格を目指すにせよ、どちらも短期間で取得することができるものではありません。

時間だけでなく費用もそれなりにかかります。

そのため、どちらの資格が自分に合っているのかをきちんと見極めた上で目指すことをおすすめします。

各々の役割、必要な知識、技術などを比較して選びましょう。

専門性の高い看護師になりたいなら専門看護師

高い専門性を持ちたいのであれば、専門看護師を目指すことをおすすめします。

専門看護師になるには看護系の大学院を修了する必要がありますので、最低でも2年間は大学院に通わなければならず、その学費も負担しなければいけません。

そのため、その間は正社員として働くことが困難になるため、しっかりと準備をしましょう。

しかしながら、その大学院で学んだ知識とスキルは必ず自身の仕事に発揮されるはずです。

また、チームとなって看護ケアをしたいという人にも向いています。

専門看護師は直接看護ケアをするだけでなく、看護職員や関連部署、ケア提供者などと連携して患者に必要なケアが円滑に行われるように調整する役目を担うからです。

患者のケアのスペシャリストになりたいなら認定看護師

特定分野に特化したスペシャリストになりたいという人には、認定看護師を目指すことをおすすめします。

認定看護師は特定の認定看護分野で、その専門スキルと知識、経験を活かしてクオリティの高い看護を現場で実践するからです。

また、臨床現場においては患者の看護をするだけでなく、患者の不安や悩みを解決することも仕事の1つです。

患者が安心して看護を受けられるように、適切な情報提供を行ってサポートしましょう。

まとめ

専門看護師と認定看護師では、それぞれ役割も担当する専門分野も異なるだけでなく、各々の資格認定に必要な条件も違っています。

いずれの資格を取得するにせよ、看護において非常に重要な職種であることには変わりありません。

したがって、自分自身がどちらに向いているのかをしっかりと考えて目指すべき資格を決定しましょう。

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