マクドナルド難民の年収100万円35歳…リアル「天気の子」の未来は暗い

日に日に広がる社会の格差。

貧する人はますます貧して、豊かな人はどんどん豊かになっていくのが日本社会です。

そしてその貧している側の人間、その日暮らしで働く年収100万円程度のYさんは、どんな暮らしを送っているのか。

社会から見捨てられた人の実際の声を聞いてみたいと思います。

今回お話を聞くYさんは、日本から半ば強制的にその日暮らしの暮らしい生活を強いられています。

日本に広がる「格差社会のリアル」を、私がインタビューで紐解いていこうと思います。

今回話を聞いた方
Yさん:35歳
千葉県出身
紆余曲折を経てマクドナルド難民と化す。
貧困状態を抜け出す手立てを模索する日々

Yさんがマック難民になるまで

20歳専門学校を卒業後契約社員になる
23歳ブラック企業で身体を壊す
24歳はじめての転職
26歳ブラック企業を渡り歩く
30歳パワハラでうつ病発症
32歳シェアハウスに移り住む
35歳マクドナルド難民に

報われない苦労で身を削るYさん

――今日はよろしくおねがいします。

Yさん:よろしくおねがいします。

――Yさんは現在、定住する場所をマクドナルドとしているそうですが。

Yさん;そうですね。俗に言うマクドナルド難民です。かつてコーヒー1杯で粘る人が増えて、ちょっと社会問題化したからちょっと知ってる人もいるんじゃないかな。

――しっかり賃貸の家を借りるのは難しい状態ですか?

Yさん:家を借りられたらマックには住んでないですよね。借りようったって年収はせいぜい100万円と少し程度。家どころか今日食べるものにも困る状態ですからね。まともな仕事をくれたら私だってがんばって働いてまともな生活をしたいですが、どこも仕事をくれない。働きたくても、半ば強制的にその日暮らしを強いられている感じですかね。

リアル天気の子の姿は中年の生活困窮者

――去年、新海誠監督の天気の子という作品がありましたが、その主人公もマクドナルドでその日暮らしをしていました。

Yさん:その子はせいぜい10代の子でしょ。そんな趣味でマクドナルド暮らしをする人と俺は違います。その映画はきっと恋とかロマンスとか、いろんな人に助けられるんでしょうが、現実はこんなもんですよ。誰も助けてくれない30代なかばがマクドナルドで突っ伏して寝てます。

――Yさんのようなマクドナルド難民は、他にも存在するのでしょうか。

Yさん:以前はもっと私みたいのが大勢いましたが、意識的にマクドナルドが客を排除していますね。以前は24時間営業だったお店が、24時間営業を辞めたり、お店によっては深夜に着席できないなんてところも増えます。最近まで新宿のマクドナルドに定住してたんですが、最近は居づらくなって東京の東に逃げ場を探してます。

国の公営住宅が機能していない

貧困に苦しむ人向けに国が用意する住宅が「公営住宅」ですが、国の公営住宅がまともに機能していないとYさんは語ります。

――公営住宅に住むことはできないのでしょうか?

Yさん:公営住宅が全住宅の中で占める割合は3%程度らしいです。もっと国が公営住宅に力を入れてくれればいいですが、全然増えませんね。国から支援をまともに受けられてないのが実情です。

――国が貧困を生み出していると?

Yさん;それも否定できないと思います。まあ「自業自得」と言われたらそれまでですが、ここまでしんどい思いをしてるのに国が助けてくれないのは少し薄情だなとは思います。

人間関係のネットワークも貧困なYさん

――誰か、友人や知人、家族なんかを頼って助けを乞うことはできないのでしょうか。

Yさん:知り合いのマクドナルド難民も、家族と仲が悪い人が多いですね。友人、知人にも恵まれておらず、身近に救いの手を差し伸べてくれる人がいません。

――孤独さも、貧困を助長する要因の一つなのかもしれませんね。

今後もマクドナルドで暮らしていくのか?

――Yさんは、今後の生活がよくなる予感はありますか?

Yさん:まあ無いですよね。その日暮らしの毎日で明日を考える余裕なんて無いです。

――でもマクドナルドに「定住」していられるのにも限界がありそうですよね…。

Yさん:そうですね。だからなんとかネカフェ難民へのランクアップを狙ってます。ネカフェで寝泊まりするためにがんばることが、日々の仕事へのモチベーションになります。

――日雇いのバイト自体には困らないのですね。

Yさん:そうですね。贅沢言わなければいくらでも仕事はありますよ。年末はイベントが増えるので警備員とか、クリスマスにはケーキ販売のバイトもがんばりましたね。その金で生活が少しうるおいました。そして年末といえば年末ジャンボですよね。これで大当たりしたらこんな生活ともおさらばですよ。連番で3枚だけ買いました。(笑)

国に「住処を用意しろ」と言いたいYさん

――Yさん、日本や社会になにか言いたいことはありますか?

Yさん:とにかく家を用意しろと言いたいですね。家がないと、何をするにも限界がありますからね。何も風呂トイレ別で広い家が欲しいと言っているわけではないです。狭くたっていいし、古くたっていいから、とにかく屋根のある家がほしいです。

――Yさん、貴重なお話ありがとうございました。

Yさんのお話から貧困の現状が垣間見えた

今回Yさんのお話を聞いて、世界中で騒がれている格差社会の話題は他人事ではないなと感じました。

昨年はフィクションの世界でも、「ジョーカー」や「パラサイト」など、格差社会を扱った映画が多かったですが、格差社会の問題は日本も他人事ではないです。

日本では意図的にか、そうした「貧富の差」の問題から目をそらしているように見えます。

でもYさんのようにその日暮らしを強いられている人は近くにたくさんいるのも確かです。

貧困から逃れるためには、国の制度、国の助け、そして助け合えるコミュニティの形成が必要です。

果たして今の日本に、そこまで整備する余裕があるのかどうか…。少し疑問ですね。

この記事を書いたライター
占い師からライターという異色の経歴を持つ男。
占い師時代の経験と勘であらゆる問題に切り込む。
苦手なものは移動時間。

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