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派遣看護師のメリット・デメリットとは?仕事内容や正職員との違い

看護師,派遣,メリット,デメリット 看護師の転職コラム

私の夫は看護師です。

正社員として働いていますが、職場では派遣の看護師も一緒に働いています。

また、夫の看護師仲間の一人も「派遣の魅力」に気づき、2つの派遣会社を掛け持ち、有意義に時間を過ごしています。

何やら、看護師の派遣としての働き方には魅力がたくさんありそうです。

そんな看護師の派遣という雇用スタイルですが、ひと昔前までは禁止されていました。

しかし現在では、条件はありますが、看護師も派遣として働くことが可能となりました。

今回の記事では、看護師が派遣で働くメリット・デメリットをご紹介しながら、お給料・実態についても触れたいと思います!

派遣の看護師として働くメリット

夫は正社員として働いていますが、常日頃からこう言っています。

「看護師の派遣という働き方は、ライフスタイルが合う人にとっては賢い選択だよ」

そんな夫の意見や、夫の職場・知人看護師の意見などを元に、まずは『派遣の看護師として働くメリット』を4つご紹介します。

  1. 時給が高いので、給料が正社員とほぼ同じ
  2.  残業がないので定時後の予定がたてやすい
  3. 人間関係の悩みが少ない
  4. 希望条件で働くことが可能

1、時給が高いので、給料が正社員とほぼ同じ

派遣の看護師の平均時給は、地域により異なりますが、東京近郊では下記の通りです。

  • 1,700円~2,400円

時給1,700円を月収として計算すると272,000円となり、時給2,400円だと384,000円となります。

看護師の平均月収は33万円前後なので、月収は正社員とほぼ同額と言えます。

2、残業がないので定時後の予定がたてやすい

看護師で正社員として働いていると、残業を強いられることも多いです。

私の夫は転職を2回行っていますが、どの病院でも残業は当たり前で、それがサービス残業であることも日常茶飯事です。

通常業務での残業もあれば、勉強会や委員会などに参加するための残業もあります。

しかし派遣の場合には、残業は行わなくて良いですし、勉強会や委員会に参加する必要もありません。

その為、定時になるとすぐに帰ることができるので、子育ての時間が確保できるなど、プライベートの時間も確保できます。

1つ目の看護師派遣の仕事が終わったら、2つ目の看護師派遣の仕事に向かうこともできます。

このようなダブルワークが可能なのも、派遣という雇用形態ならではです。

3、人間関係の悩みが少ない

看護師のお仕事は、下記のような特性があるので、人間関係についての悩みが多くなりがちな職場環境であると言えます。

  • チームプレイを必要とする
    ちょっとした連携ミスや、そもそも連携を忘れた等のことから、重大な事故に発展する可能性もある、大変なお仕事でもあります。その為、チームプレイを意識しながら働くことは、必要不可欠です。
  • 女性が多い
    男性が多い職場より、女性が多い職場の方が人間関係の悩みが多いと言われています。女性が悪いというわけではなく、女性が多く集まるとネガティブな特性が出やすいということです。

しかし、派遣として働く看護師は「外部から来てもらった」という目で見られるので、人間関係の煩わしさに巻き込まれることが少ないです。

もし煩わしい人間関係に巻き込まれたとしても、期間限定のつきあいだと割り切り、契約更新はせずに別の派遣先で働くことにすれば、最小限の付き合いでおさえられます。

4、希望条件で働くことが可能

働くうえで、こんな希望条件がある人もいるでしょう。

  • 子供が小さいので、夜勤はできない
  • 家族との時間を考えると、平日だけの勤務が良い

正社員として働く看護師が、このような希望を伝えた場合に、ある程度は考慮してくれる職場もあるでしょう。

しかし、全て叶うということは不可能です。

派遣の場合には、このような希望条件で働くことが可能です。

派遣会社の人に、希望に合致する仕事を紹介してもらえば大丈夫です。

派遣の看護師として働くデメリット

次に、派遣の看護師として働くデメリットを4つご紹介します。

  1. 長く同じ場所で働くことができない
  2.  教育体制が整っていない
  3. 福利厚生が正社員より少ない
  4. 業務範囲が限定されることがある

1、長く同じ場所で働くことができない

看護師に限らず、派遣社員は同じ職場で長くても「3年」までしか働くことができません。

これは、更新され続けた場合の最長のケースです。

勿論、最初から期間が限定されているものに関しては、その期間で終わってしまいます。

もし同じ職場でじっくり働きたいという人は「紹介予定派遣」の仕事を視野に入れるのも良いでしょう。

紹介予定派遣の流れは下記の通りです。

■派遣会社に登録し「紹介予定派遣」の案件を紹介してもらう

■派遣先の現場で「一定期間」派遣社員として働く

■派遣先の現場と、派遣社員の双方の合意があれば、派遣先の正社員として雇用される

紹介予定派遣として働いた場合、その現場が自分に合っていないと思えば、決められた一定期間を過ぎたら辞めることも可能です。

逆に「この現場でずっと働きたい」と思い、現場もあなたを雇用したいということになれば、そこで正社員として働くことが可能になります。

2、教育体制が整っていない

派遣の看護師を求めている職場は、即戦力という条件が前提です。

何故なら、下記のような背景があり、派遣の看護師を募集しているからです。

  • 慢性的な人手不足
  • 産休・育休などの社員の代理
  • 急な退職での求人

特に人手不足から来る求人に対しては、今日にでも来て欲しいレベルの現場もあるので、教育している時間などはありません。

そもそも「派遣社員は即戦力」と思っているので、教育体制を用意していない現場がほとんどです。

教育しながら人材を育てるのであれば、わざわざ派遣会社に高いお金を払って派遣社員を雇うのではなく、正社員を雇用するでしょう。

その為、未経験なので「手取り足取り教えてもらいながら」経験を積みたいという人には難しいと言えます。

ある程度正社員として経験を積んだうえで、派遣という働き方に挑戦すると良いでしょう。

とはいえ、看護技術が少ない状態でも働ける職場(デイサービス等)もありますので、経験が少ないけれど「派遣」として働きたい人は、派遣会社に相談してみると良いでしょう。

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3、福利厚生が正社員より少ない

正社員であればボーナスは出るケースがほとんどですが、派遣の場合は基本的に出ません。

また、派遣先の病院に併設されている託児所の利用や、住宅手当なども、派遣の場合は利用することができません。

正社員の場合、病院で借り上げた寮などが用意されている場合は、そこに住むこともできますが、派遣ではこのような場所に住むこともできません。

福利厚生は「社員に長く働いてもらう為」に用意されているものなので、これは致し方ないことです。

4、業務範囲が限定されることがある

派遣の看護師を求めている職場は、この業務を重点的に行ってもらいたいとか、限定的な範囲内で行ってもらいたいと思う場合が多いです。

ベテランとしてバリバリ働いてきた看護師にとっては、物足りなさを感じるかもしれません。

また、年下やキャリアの浅い看護師から指示を受けることもあり、そういったことにストレスを感じる人には向かないとも言えます。

このようなことを「仕事は仕事」だと割り切れる人であれば、問題ないと言えます。

派遣の看護師としての働き方が向いている人

ここまで、派遣の看護師としての働き方の「メリット」「デメリット」をご紹介しましたが、次に、派遣の看護師としての働き方が向いている人をご紹介します。

1、 期間限定で働きたい
2、 子育てなどの関係で、常勤では働けない
3、様々な職場で働いてみたい・違う現場を見てみたい

1、期間限定で働きたい

派遣は期間限定で働くことを前提とし、最高でも3年までしか働けない仕組みになっています。

このことから「派遣」という働き方は「期間限定で働きたい人」とは、とても相性が良いと言えます。

期間限定で働きたい人の理由は様々ですが、よくある理由を挙げます。

次の仕事が数か月後に決まっている

「転職をして次の職場が決まったけれど、入社日が2ヶ月後だからその間だけ働きたい!」

そんな希望を叶えてくれるのが「派遣」という働き方です。

ブランクがあるので、慣らす為に数か月限定で働きたい

育児などでブランクがある場合に「いきなり仕事に復帰するのは不安だから、慣らしながら感覚を取り戻したい。だから期間限定で働きたい」と思うこともあるでしょう。

そういう人にピッタリなのが、期間限定で働くことが可能な「派遣」であると言えます。

お試しで働きたい

「総合病院ってどんな感じなのか気になる」とか「単科の病院で働いてみたい」などの理由から、お試しで現場をのぞいてみたいこともあるでしょう。

そんな時に、期間限定で働ける「派遣」を利用すると、現場の状況を生で見ることができます。

派遣では1ヶ月から3年の間で期間が設定されているので、派遣会社に「希望する期間」を相談すると、自分に合った現場を紹介してもらえます。

2、子育てなどの関係で、常勤では働けない

小さな子供がいると「夜勤は厳しい」とか「残業はできない」などの制約がついてくるものです。

正社員として働く場合も、ある程度の融通はきかせてもらうことが可能ですが、全て対応してもらうことは難しいでしょう。

しかし派遣の場合は、これらの希望条件を聞いてもらうことが可能です。

子育てなどの関係で「ライフスタイルに制限がかかる人」にとっては、派遣はとても合った働き方であると言えます。

3、様々な職場で働いてみたい・違う現場を見てみたい

下記のような理由から「様々な職場で働いてみたい」とか「違う現場を見てみたい」と思う人もいるでしょう。

  • 気になる課があるけれど、正社員として働く前にお試しで働いてみたい
  • 色々な職場を見て、経験を積みたい

気になる課があるけれど、正社員として働く前にお試しで働いてみたい

例えば「内科」で働いているけれど「精神科」で働くことにも興味がある場合に、いきなり正社員での転職には躊躇してしまうこともあるでしょう。

自分にはその課が合っているかどうかが気になるところです。

正社員として転職した場合、もし合わないと感じても、職歴に傷がついてしまうので、なかなか辞めづらいです。

しかし派遣の場合は、契約期間が来た時に更新をしなければ良いだけの話なので、職歴に傷がつく心配もありません。

このように、派遣は「気になる現場」で、お試しで働きたい人にも向いていると言えます。

色々な職場を見て、経験を積みたい

看護師として働いていく中で、このように思う人もいるでしょう。

  • 他の職場ではどのような働き方をしているのだろうか?
  • 看護師としてスキルアップをしたい

このように意識を高く持って働く人にも、派遣という働き方は向いていると言えます。

私の夫の職場は、過酷で危険とも隣り合わせの現場です。

実際にそういった現場を生で見て看護師としてスキルアップを目指したいという人が、派遣社員として働きに来ているそうです。

まとめ

今回の記事では看護師が派遣で働くメリット・デメリットをご紹介しながら、お給料・実態についてもご紹介しました。

ライフスタイルや考えに合致すれば、常勤という働き方より「派遣」という働き方の方が合う人もいるでしょう。

実際に派遣だけで生活している看護師の方もたくさんいます。

派遣というスタイルが気になる看護師の方は、メリット・デメリットを比べたうえで、上手に派遣という働き方を取り入れられると良いですね。

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