介護職員初任者研修とは

介護士のお仕事

これから介護職に就こうとすると、必ず目にするのが『介護職員初任者研修』です。

介護職は一般的に資格が無くても働ける職業ともいわれますが、この『介護職員初任者研修』を受けている人とそうでない人とでは、仕事内容やお給料などの待遇面から、介護職への採用面まで大きく差が開く可能性があります。

『介護職員初任者研修』とはいったいどのような資格なのか?受講することへのメリットは?合格するためには?などすべて網羅してご紹介したいと思います。

介護職員初任者研修とは

『介護職員初任者研修』とはどのような資格なのでしょうか?

介護職員初任者研修という名称から”初任者向け”と想像できると思います。

その名の通り『介護職員初任者研修』とはズバリ、介護職に従事しようとする人への第一歩の資格です。

厚生労働省によると「在宅・施設で働く上で必要となる基本的な知識・技術を修得し、指示を受けながら、介護業務を実践介護職として働く上で基本となる知識・技術を修得する研修」とされています。

もともと介護職の資格は体系も複雑であり、ホームヘルパー資格1級、2級、3級や介護職員基礎研修・介護福祉士など、キャリアパスも明確でなくわかりにくいのが現状でした。

ホームヘルパーや介護福祉士どは聞いたことある人も多いですよね。

それらが見直され、以下の表のように介護職員初任者研修→実務者研修→介護福祉士を基本にとし、介護職に従事する人が目標を立てやすい養成ステップへとなりました。

出典元厚生労働省:今後の介護人材養成の在り方について
その中でも『介護職員初任者研修』は、いわば介護職のスタートのような資格といえます。

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介護職員初任者研修のメリットとは

介護職員初任者研修を修了していると、どのようなメリットがあるのでしょうか?

ここで確認していきましょう!

仕事の幅が広がる

介護職の仕事内容はは在・施設に関わらず、大きく分けて二つの仕事に分けられます。

身体介護
食事、入浴、排泄
生活援助
料理、洗濯、掃除

生活援助は介護を必要としている方の身の回りのお世話をするのに対し、身体介護は介護を必要としている方の身体に触れる介護のことを指します。

この身体介護は介護職員初任者研修を修了している人で無いと行うことが出来ません

身体に直接触れる身体介護は、介護者も介護を必要としている方にとってもお互い神経を使いますよね。

そのため、介護職員初任者研修を修了しているということは、資格保持者として信頼されている証拠となるのです。

お給料面も期待できる

介護職員初任者研修を受けていて、身体介護を行うことができると、自分の担当する業務の幅が広がりますよね。

つまり介護職員初任者研修を修了していることで資格手当などが見込めることから、担当する業務の幅が広がるだけでなく、お給料の面でもアップが見込めるのです。

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採用試験の際も有利になりやすい

また採用の段階でも介護職員初任者研修を修了している人は、同じ採用試験を受けている人に比べ、優遇されることが多いのも事実です。

最初から介護職の基礎知識がある人と無い人では、介護職員初任者研修を修了している人の方が採用側も安心ですよね。

しかし無資格でも入居する施設や企業が介護職員初任者研修の費用を負担してくれるところもあるため、介護職員初任者研修を修了していない人でも採用面接を受けてみる価値はあります!

全ての人に今後役立つ勉強になる

実は介護職を目指さずとも、介護職員初任者研修は勉強をしておいて損はしません。

前述にもある通り、介護職員初任者研修は以下の研修も含みます。

『介護業務を実践介護職として働く上で基本となる知識・技術を修得する研修』

そのため自分の周りで介護が必要となったり、両親や兄弟に介護が必要になった際も知識があるのと無いのでは違ってきますよね。

全ての人が受けるべき資格であるとも言えます。

また介護職に限らず、最近ではサービス業などでも介護の知識を有する人が重宝され、介護職員初任者研修の修了者は優遇されることも!

将来的にキャリアアップの際に免除を受けられる

介護職の現場で働きながら、将来的に介護福祉士などの資格を目指す方も少なくないと思います。

国家資格の介護福祉士を目指す場合、『実務者研修』を終了しなければならず、その研修時間は450時間のカリキュラムが課されます。

しかしこの『介護職員初任者研修』を修了していると、介護職員初任者研修時に受けた130時間の受講時間が免除されるのです。

将来的にも介護福祉士を目指している場合、スムーズに資格習得に打ち込めます。

介護職員初任者研修の修得ステップとは?

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ここからは介護職員初任者研修を目指す人のために、修得方法や研修カリキュラム受講要件などをまとめました。

初任者研修講座のスクールに通う

介護職員初任者研修は、初任者研修講座を開講しているスクールに通い、130時間のカリキュラムを修了する必要があります。

介護職員初任者研修の130時間のカリキュラム

科目時間数
職務の理解6時間
介護における尊厳の保持・自立支援9時間
介護の基本6時間
介護・福祉サービスの理解と医療との連携9時間
介護におけるコミュニケーション技術6時間
老化の理解6時間
認知症の理解6時間
障がいの理解3時間
こころとからだのしくみと生活支援技術Ⅰ 基本知識の学習12時間
こころとからだのしくみと生活支援技術Ⅱ 生活支援技術の学習53時間
こころとからだのしくみと生活支援技術Ⅲ 生活支援技術演習10時間
振り返り4時間
合計130時間

以上をすべて受講します。

通信講座だけで修得はできない!

介護職員初任者研修は、実習を受けることで試験を受ける権利が受けられるため、通信講座や座学だけで取得することはできません。

資格習得に向けた通信講座などの規定では、通信課程による学習時間の上限が、40.5時間と定められております。

130時間のカリキュラムが必要の介護職員初任者研修では、通信課程の上限である40.5時間を含めても、最低で89.5時間以上はスクールなどに通い実習受ける必要があります。

研修終了後は試験を受けることが必須!

130時間のカリキュラムを受講後、試験を受けて合格することで、晴れて介護職員初任者研修を修得できま!

試験は筆記で行い、選択式や記述などが32題出題されます。

試験時間は全カリキュラム終了後に1時間程度で行われます。

試験実施スクールの多くは合格の基準を100点中70点程度に設定しており、振り落とすような試験ではありません。

介護職員初任者研修の受講後に、その人がしっかりと学んでいるかの確認するためのような内容です。

万が一、不合格になっても追試でほぼ全員が合格するというのが実態とのこと!

研修を受けるために必要な費用や時間は?

カリキュラム内容も確認して、さっそく介護職員初任者研修を受けるために勉強スタート!

そのためにスクールに通うためにいくらかかるのか?

修得にむけてどのくらいの期間を要するのか?

などをまとめました!

介護職員初任者研修の費用はどのくらい?

介護職員初任者研修のスクールの費用は、20,000円台~150,000円と幅があります。

自分の通いやすい場所や教室の雰囲気などを考慮して選択することをお勧めします。

働きながら学ぶとなると、週末に8時間程度の勉強時間を費やすことになりますよね。

そのことを考えた上で自分がスクールに重視する点を念頭に置き、選ぶと良いでしょう。

また時期によってはキャンペーン価格などを行っているところもあります。

ハローワークでも、時期によっては無料で受講できる講座を紹介してくれるところもあります。

安くはない費用ですので、キャンペーンなどを上手く活用して万全の体制で臨みたいですね!

スクールに通う期間はどの程度?

介護職員初任者研修のカリキュラムは130時間とご紹介いたしましたが、実際にスクールに通う期間はどれくらいでしょうか?

自分自身が週にどの程度通えるかにもよりますが、土日コースや週1コースなどを利用したりすると、介護職員初任者研修のスクールなどに通う期間は一般的に3~4カ月程度と言われています。

最短で1カ月程度で修得できるところも!

空いてる時間を利用して、少しでも早く介護職員初任者研修を修得したい人向けに最短で1カ月で修了するコースもあります!

しかし1カ月コースなどは大変人気が高く、短期間で実習を行うため無理なく通うことが出来るか検討して選択することが大切です。

まとめ

介護職員初任者研修とは

  • 介護職のスタートのような資格
  • スクールなどで、130時間の実習が必要
  • 費用は、20,000円台~150,000円とピンキリ
  • キャリアアップ時に免除を受けられる
  • 仕事の幅も広がり、資格手当も見込める
  • 家族介護などを見込み、勉強する人もいる

などが分かりました!

これから新たに介護職を目指す人も、そうでない人も是非『介護職員初任者研修』を受講することを検討してみてください。

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