介護職の離職率はどのくらい?

介護士転職コラム

老人ホームや訪問介護など、ご老人やサポートを必要とする方の介助を行う介護職は離職率が高いとよく聞きます。

実際に介護職の離職率はどのくらいでしょうか?

離職を考える方は、どのような理由で離職を決めるのでしょうか?

実際の離職率や離職理由などをご紹介していきます!

介護職の離職率の実態

まずは厚生労働省が発表した資料をもとに、介護職の離職率を数字で見ていきましょう。

引用元 厚生労働省:介護人材の確保について

訪問介護は常勤職員が17.5%、非常勤職員が12.6%と常勤職員のほうがやや離職率が高いことがわかります。

一方施設の介護職員は常勤職員が16.7%、非常勤職員が21.3%ということがわかりました。

昨年の離職率はどのくらい

ここで介護労働安定センターが発表した2017年の離職率を確認してみましょう!

2017年の介護職員の離職率は16.2%です。

前年度より0.5ポイント改善したことがわかりました。

内訳は一年間の離職率は、利用者宅を訪問する訪問介護員では14.8%、高齢者施設などで働く介護職員は16.7%です。

昨年のデータでは若干ではありますが介護職の離職率が改善されておりました!

引用元 公益財団法人 介護労働安定センター:介護労働実態調査

介護職の離職率が特別高いわけではない?

では介護職の離職率は他の業界と比べてみましょう。

厚生労働省によると介護職が該当する「医療・福祉」の離職率は14.8%です。
他の産業の離職率を見てみましょう。

  • 宿泊業・飲食サービス業は30.0%
  • 生活関連サービス業・娯楽業 20.3%
  • 教育・学習支援業 15.0%

引用元 厚生労働省:平成28年雇用動向調査結果の概要

    • と続いて「医療・福祉」となります。

介護職の離職率が高いといわれておりますが、特別高いと言ったわけではないことがわかりますね。

何故離職率が高いのか

介護職の離職率を確認しましたが、離職する人の背景にはどのような理由があるのでしょうか?

介護職の離職理由を確認してみましょう。

出典 公益財団法人 介護労働安定センター:介護労働実態調査

いくつか理由を見ていきます!

職場の人間関係に問題があったため

最も多い離職理由が人間関係による離職です。

介護職に限らず、同僚や上司などと上手く人間関係を作ることが出来ず、人間関係に問題ができてしまい離職を検討する人も多いですよね。

介護職はとても忙しいことから同僚とコミュニケーションをとる機会が少ないこともあります。

また介護職は現場で働く介護福祉士をはじめ、ケアプランを立てるケアマネジャー、看護師など様々な専門職と共に働くこともあるでしょう。

実際に現場で働く人とバックでケアプランを考えたりしながら働く人とでは、意見の食い違いも想定され大変ですよね。

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結婚・出産・妊娠・育児のため

介護職に従事する人は男性よりも女性が多く、結婚や出産、妊娠などを理由に離職を決める人も多いようです。

介護職の特徴として肉体的な負担が多いことや、入居型の老人ホームでは夜勤が存在するところもあります。

そうなると、時間も不規則になりがちで負担がかかりますよね。

そのため、結婚や出産で離職を決める方も多いのも理由の一つです。

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他に良い仕事・職場があったため

働きながら資格取得を目指していた人が、目標の取得したことから仕事を離れたり、新たに目標をみつけて離職する人も少なくありません。

介護職は人材不足という背景から、仕事が決まりやすかったり資格を持っていなくても働くことが出来ます。

そのため次の仕事に就くまでの間介護職として働いたり、介護職に従事をしながら目標の仕事の勉強を行ったり、就職活動と並行しながらという人もいらっしゃるでしょう。

その結果、他にいい仕事があったために離職を決める方もいます。

自分の将来の見込みが立たなかったため

介護職は資格が無くても働くことができるため、比較的働き始める際のステップが少なく始めやすい職種でもあります。

また資格を持っていなくとも、働きながら資格習得を目指すことが出来るのです。

介護福祉士などの資格を習得すると契約社員から正社員になることができたり、担当する仕事の幅が広がったりすることも。

また給料があがったりと雇用待遇がよくなったりすることがあります。

しかし資格を習得した後は

「何年たったら昇格」

などと、特に明確なキャリアプランがありません。

自分の将来を考えた際に見込みが見えず、離職を決めるという方もいらっしゃいます。

収入が少なかったため

介護職の収入が少ないことから離職せざるを得ないことも理由の一つです。

また、ハードな労働環境にもかかわらず収入が低いことから

「労働に見合わない」

と離職を考える人も少なくありません。

また介護職には公定価格の上限があり30代以降は収入は横ばいになってきます。

そのため中々収入が増えないまま生活を続けることが困難になり離職をする人も多いのです。

自分に向かない仕事だったため

前述にもあるように、介護職は資格が無くても始められます。

未経験でも研修が用意されており、きっちりと研修を受けてから現場に入ることが出来ます。

その上、人材不足であり働き始めやすい仕事でありますが、いざ働いてみると自分に合わず離職する人も少なくありません。

また肉体的にも負担がかかる仕事であるとも述べましたが、介護職の仕事がサポートを必要としている方へ介助をすることが大きな仕事でです。

食事補助や排せつ補助、入浴補助など一歩間違えると事故につながりかねないため、より慎重に仕事に向き合う必要があります。

そのため、介護職は精神的にも負担がかかることが想定されます。

結果的に「自分にはあわなかった」と離職する人が少なくありません。

離職率が高い施設を見極めるためには

ここでミスマッチを防ぐためにも、離職率の高い施設の特徴をまとめました。

在籍する職員数に対し、募集人数が多すぎないか

募集人数が明らかに多い場合、事業を拡大する予定がある等、なにか正当な理由が明記されていない場合は何人かがすぐ辞めることを想定した上で大量に募集をかけている可能性があります。

募集人数や施設状況などは隈なくチェックしましょう。

絶えずに募集を出し続けている

「ここの施設、また募集をかけているな」

と、絶えずに募集をかけている施設も要チェックする必要があります。

離職率が高かったり、待遇が悪いなどのことから絶えず募集をかけていることも。

そのため採用に苦戦している可能性があります。

求人表や面接があっさり

求人表に細かく明記されていなかったり、面接がすぐ終わり、なにか質問をしても曖昧にされてしまったりする場合、いつから働き始められるかと聞かれた場合も要注意です。

人手不足でとにかく人が欲しい、とりあえず誰でもいいなどという理由からそういったことも起こり、悪循環になりかねません。

終わりに

いかがでしょうか。

「介護職は離職率が高い」と言われがちですが、ほかの産業と比較をするとそこまで介護職だけが特別に悪いわけではありませんでした。

またわずかではありますが、離職率が改善されていました。

今後介護業界はさらに需要が高くなってきます。

それまでに改善される余地もあるでしょう。

これを読んだあなたにお役に立てると幸いです。

 

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