保育士の主な転職理由とは?採用に有利な転職理由の答え方を紹介

保育士転職コラム

転職理由は選考を有利にできる正しいものにすることが大切です。

面接などで転職理由を聞かれたときに、適切な回答ができるかどうかで選考を左右してしまうといっても過言ではありません。

たとえば悪い例を紹介すると、前園の不満が転職理由になっている場合「この保育園でも同じような不満を持つのでは?」疑われてしまいます。

しかしながら、前園の不満も少しいい方を変えれば正しい転職理由になります。

そのため、転職理由を考えるならまず現在勤めている保育園を辞める理由と新しい保育園を志望する理由について明確にしましょう。

そこで、ほかの保育士の人たちは転職する際にどのような転職理由があるのか気になっている方も多いのではないでしょうか?

こちらの記事では、保育士が離職する主な理由から正しい転職理由の考え方について解説していきます。

保育士の転職先は?どうすれば転職できるの?
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毎年多くの保育士が転職・離職している

厚生労働省が平成27年に保育士を対象に行った調査「保育士等に関する関係資料」によれば、平成25年の保育士就職者数が約4.9万人で、日本全国の保育所保育士が約32万人、そして保育士の離職者は3.3万人と全体の10.3%となっています。

そのうち別の保育園へ転職した人の割合は定かではありませんが、年間3.3万人の保育士が何らかの理由で勤務先の保育園を離職していることを考えると、その中で転職する人の数は非常に多いと考えられます。

以下では保育士が転職して、また別の保育園に移る理由について紹介していきます。

保育士が転職する理由

保育士が転職する理由には主に以下の5つが考えられます。

  • 職場の人間関係が良くない
  • 給料への不満
  • 仕事内容への不満
  • 保育方針の違い
  • プライベートとの両立ができない

保育士は職場の人間関係だけではなく、給料や仕事内容への不満が理由で転職することが多いです。

ここからは、それぞれの具体的な理由について解説していきます。

職場の人間関係が良くない

保育士が転職をする最も主な理由が人間関係による問題です。

保育士の96%は女性とされており、異性に対しては許せるささいなことも、職場内の女性同士でトラブルや陰口、嫌がらせが行われたり、パワハラを受けることがあります。

また、保育士は子どもたちの保護者など外部の人たちとの接触も非常に多い仕事です。

たとえば一部の保護者から理不尽なクレームをつきつけられたり、近隣からの噂などで陰口をいわれて肩身の狭い思いで働く状態になることも少なくありません。

このように、保育士は職場内だけでなく外部からの目も気にする必要があり、常に人間関係を良好に保たなければいけません。

そのため、一度職場の人間関係が悪くなってその後関係回復が難しいと判断し、新しい環境を求めて転職をする保育士が多いのです。

給料への不満

保育士は給料に対する不満で転職をする人も多いです。

厚生労働省の「保育士の平均賃金」によれば保育士の平均年収は326.8万円という調査結果があり、全職種の平均年収489.9万円よりもはるかに低いことがわかります。

保育士という仕事そのものの給料が低いことから、退職または転職してもっと給料の高いところへ就職する人も多いと考えられます。

また、スタディサプリが独自に行った調査によれば、働く施設の規模によっても平均収入に違いがあることがわかっています。

このことから、現在の保育施設よりも給料の良い保育施設へ転職する人も多いと考えられるでしょう。

参考:保育士の平均賃金
参考:スタディサプリ

仕事内容への不満

仕事内容に関する不満で転職する保育士も多いです。

具体的な不満の内容としては以下があります。

  • 仕事の責任が重い
  • 仕事量が多い
  • 体力的にきつい

など

保育士は子どもを抱えたり園内を動き回ったりなど、「体が資本」といわれるほど体力を使う仕事です。

足腰を痛めてしまったり、そもそも体力があまりないなどの理由で保育士という仕事がきつく感じることも多いようです。

また体力面のほかにも、仕事量が多いという問題があります。

たとえば子どもたちの対応のほかに、イベントの企画や掲示物の張替え、保育日誌などの仕事があり、さらに家に帰っても仕事をする必要がある保育士もいます。

このように、勤め先の仕事内容の不満から転職を考える保育士が多いようです。

保育方針の違い

保育方針の違いが理由でほかの保育園へ転職する保育士は多いです。

保育施設はそれぞれ提供しているサービスの内容が異なり、保育園の経営理念も異なります。

たとえば教育に力を入れる施設もあれば、しつけや規律を厳しく行う施設、子どもたちの個性伸ばしに力を入れている施設などさまざまです。

給料面や仕事内容などの条件面で魅力を感じて入社した保育園でも、仕事に従事するうちにだんだんと保育方針に疑問を感じる保育士も少なくありません。

そのことから、自分の考え方とマッチした保育方針を持つ施設へ転職する保育士は多いようです。

プライベートとの両立ができない

プライベートとの両立が難しいというのも、保育士が転職を考える理由の一つです。

上記で説明したように、保育士の中には仕事を家に持ち帰らざるをえない人もいます。

「自分の時間は大切にしたい」と考えている人にとって、プライベートの時間が削られることに苦痛を感じることは多いでしょう。

このことから、プライベートと両立ができるような条件の保育施設へ転職する保育士も多いです。

保育士の面接でNGな転職理由

結論からいえば、NGな転職理由には以下があります。

  • 「以前の園ではほかの保育士さんに嫌われていていじめられたので辞めました」
  • 「以前の園の行事ごとがきつくて私には合わなかったので辞めました」
  • 「給料が低くて休みがなかったので辞めました」

新しい保育施設へ転職する際は、それ相応の転職理由を考えておかなければいけません。

以前の保育施設の退職理由について本音を伝えることは大切ですが、場合によってはネガティブに捉えられ、結果的に採用に不利な回答となってしまうことがあります。

たとえば以前の保育園の離職理由が「仕事がきつくて辞めた。」というものの場合、採用担当者からは「ここの保育園でもきついと感じてすぐに辞めるのでは?」と思われてしまいます。

転職理由で本音を伝えることは間違ってはいませんが、ストレートに伝えるのではなく、少しいい方を変えてポジティブに捉えられるような転職理由にすることが大切です。

以下では、転職理由をポジティブに変換する方法について解説していきます。

面接時は転職理由をポジティブにする

転職理由はネガティブな理由でもいい方を変えるだけでポジティブな理由に変わります。

賢く書類選考や面接を通過するためには、前職を退職する理由を少し変えて選考に有利な転職理由にしましょう。

ここからは、3つの例を紹介していきます。

給料が割に合わないときの転職理由

給料が割に合わないと感じたときは「能力に対して正しい評価を受けられなかった」といった転職理由にしましょう。

給料や待遇面に関する不満をストレートに転職理由にしてしまうと、「ほかに好条件な施設が見つかればすぐに転職するのでは?」と疑われてしまいます。

ポジティブな転職理由に変えるには、たとえば以下のような例文がオススメです。

私は保育士のほかに正しい音楽教育が行える「リトミック指導者」の資格をゆう指定kます。
以前の保育園では入園から評価が一律でとどまっており、貴園では能力に応じて適切な評価が得られると感じ、働くモチベーションが高まると思って志望いたしました。

このように、自分の持つ能力や資格について明示して満足いく評価が得られなかったことを理由にすれば、転職する理由が自然とポジティブに変わります。

人間関係が悪いときの転職理由

人間関係が悪いと感じたときは「保育に対する考え方のズレを修正できなかった」といった転職理由にしましょう。

人間関係が悪かったということだけをそのまま転職理由にすると「協調性がないのでは?」と疑われてしまいます。

ポジティブな転職理由に変えるには、たとえば以下のような例文がオススメです。

以前の保育施設では保育に対する考え方がほかの先生方と合わず、ひとりひとりと話し合ったのですがそのズレを修正することができませんでした。
そこで貴園の経営理念と保育方針が私の考えているものと一致していると感じたため、転職を決めました。

なお経営理念や保育方針に共感したのなら、具体的にどの部分について共感できたのかを明確にするとより信憑性の高い転職理由になります。

保育方針が違うときの転職理由

保育方針が違うと感じたときは具体的にどう違うのかを明確にしましょう。

ただ漠然と「保育方針が合わずに転職を考えました」とすると、雑な転職理由になってしまいます。

たとえば以下のような例文がオススメです。

以前の保育園では教育やしつけに力を入れていて子どもたちの個性が潰されているように感じました。
私としては子どもたちひとりひとりが個性を伸ばせるような保育を目指したいと考えており、前園との保育方針と合わないと感じて転職を決めました。

このように具体的な保育方針の違いを明確にすることで、採用担当者を納得させられる転職理由にできます。

面接で転職理由を聞かれたときの受け答え方

面接では転職理由を聞かれることがほとんどです。

転職理由はあらかじめ何を答えるかを決めておき、簡潔に答えられるようにしましょう。

前の保育園を退職する理由から、なぜこの保育園を選んだのかを考え、用意した転職理由をしっかりと落とし込んでおくことが大切です。

転職理由があいまいで定まっていないと、採用可否を決定する保育園側にとっては採用するメリットがイメージできずに面接を有利に進めることができません。

また、転職理由を長々と説明してしまうと前職を辞める言い訳のように聞こえてしまうことがあります。

「結論・理由・具体例」を決めて簡潔に答えられるようにしておくと、説得力のある転職理由になります。

まとめ

保育士の主な離職理由には以下の5つがあります。

  • 職場の人間関係が良くない
  • 給料への不満
  • 仕事内容への不満
  • 保育方針の違い
  • プライベートとの両立ができない

面接などで転職理由を聞かれたときは、なぜ今の保育園を辞める理由を考えましょう。

しかし今の保育園を辞める理由をそのまま転職理由にしてはいけません。

場合によっては不適切な転職理由によって選考が不利に働くこともあるので、ネガティブな退職理由も少しいい方を変えて説得力のある適切な転職理由にすることが大切です。

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