保育士が受けるパワハラ被害の具体例と対処法

保育士転職コラム

「最近なぜか園長が私に対して厳しい…」
「私だけ無茶なシフト組みをされている」

保育士の退職理由でよく聞かれるのが園内のパワハラです。

保育園は30人にも満たない小人数で働く職場がほとんどで、パワハラの被害を受けると保育園内の逃げ場も少なく、つらい日々が続きます。

もし園長や先輩などからパワハラを受けているのなら一人で悩まないでください。

病気を発症するなど手遅れになってしまう前に、しっかり対処法を考えていきましょう。

今回の記事では、保育士が受けるパワハラ被害の具体例と、その対処法について解説します。

具体的には、

  • そもそもパワハラとは何か?
  • パワハラをする園長の特徴
  • パワハラへの対処法
  • 保育士におすすめ転職サイト

これらの内容を、できるだけわかりやすくまとめました。

3分ほどで読める記事になっていますので、パワハラで苦しんでいる保育士の方はぜひ参考にしてください。

そもそもパワハラとは何か?

パワハラとは、「パワーハラスメント」との略称です。

つまり、同じ職場で働いている人に対して、地位や人間関係などの優位性を利用して、業務の適正な範囲を超えた指示や命令などによって、相手に苦痛を与える行為を指します。

パワハラは、数年前からニュースでも取り上げられるようになりましたが、いまだに撲滅されない社会問題です。

その内容は、暴言のみならず、理不尽な配置転換や暴力など、耳を疑うものまであります。

保育士の職場でも例外ではありません。

特に職場の長である園長からのパワハラは辛い

保育園で働く保育士の上司と言えば、先輩、リーダー、主任、副園長、園長など。

その中で最も頭を悩ませるのが、保育園内の保育士に対し、絶対的な権力を持っている園長からのパワハラです。

シフト組みや給与額などを決めるのも園長の権限であることが多く、単なる嫌がらせだけではなくて、これらの就業条件までにも及ぶ可能性がある園長からのパワハラは、とても辛いものがあるでしょう。

パワハラはいつの間にか始まることが多いため、だんだんとエスカレートしていくケースがよく見られます。

「最近園長が私に対して厳しい」
「先輩が私にばかり面倒な仕事を押し付けてくる」

そう感じ始めたころでは、すでに遅いかもしれません。

手遅れになる前に、早めに対処をすることが重要になるでしょう。

パワハラの特徴

まずは、指導と区別するためにパワハラの特徴や具体例を知っておきましょう。

  • 指示の内容が毎回変わる
  • 「それぐらい自分で考えなさい」と言われたので行動をすると「勝手に物事をすすめないで」と怒ってくる
  • 保育士同士が楽しそうにしている時間を邪魔する
  • 一方的に自分の意見を押し付けてくる
  • 雑用を当番制にせず、一人の保育士にだけやらせる
  • 保護者とのトラブルの責任や対応を押し付けてくる
  • 保育士の人格否定までしてくる

「怒る」と「𠮟る」が違うように、「パワハラ」と「指導」も違います。

その人はパワハラの自覚がなく、指導の一環と思っていても、内容的に理不尽さがあるのであればそれはパワハラに該当します。

ましてや「今まで親からどんな教育を受けてきたの」など、人格の否定をされ始めたら、それは指導ではありません。

普段、指導だと思っていることであっても、少しでも疑問に感じることがあれば、誰かに相談してみたり、労働基準監督署などに相談したりすることをおすすめします。

保育士が受けるパワハラの具体例

保育士が受けるパワハラは、具体的にどのようなものがあるのでしょうか?
いくつか具体例を見ていきましょう。

無視される

暴言や暴力、理不尽な待遇変更などだけでなく、「無視される」こともパワハラの1つ。

学校のいじめでもよくあることですが、「無視される」のは当事者としてはとてもつらいものです。

そこにいても、まるで存在していないかのような扱いをされることは、存在を否定されているかのようで精神的に大きなダメージを与えられます。

場合によっては、業務上必要な譲歩を共有してもらえずに、それが原因でミスが発生してしまうなど業務に支障がでることも。

このように職場の一員にも関わらず、存在しないかのように無視されるのは、れっきとしたパワハラに該当するのです。

みんなが見ている前で怒られる

何か注意や指導をする場合は、誰も見ていないところで個別に行うのがリーダーの常識。

しかしパワハラに該当するような事例では、他の人が見ている前だろうと、所かまわず怒鳴られるということがあります。

子どもたちの前で保育士を怒鳴る園長などがいると、自分が辱しめを受けるだけでなく、子どもたちへも悪影響がでるかもしれません。

自分のためにも子どもたちのためにも、このようなパワハラは許されざる行為と言えるでしょう。

トラブルの責任を確認せずに押し付けられる

時には、保育園では保護者からクレームがでてしまうこともあります。

通常であれば保護者からのクレームは、事実確認をしてから原因と特定や対応を考えますが、クレームの事実確認をせず一方的に責任を押し付けられるケースではパワハラに該当します。

そもそも、そのクレームは保護者の勘違いかもしれませんが、その確認もせず「一人で解決しろ」や「私に迷惑をかけるな」などの暴言を浴びせられることもあるようです。

このように、トラブルやクレームの責任をしっかりと原因を確認せずに押し付けられたら、パワハラと考えて良いでしょう。

労働環境でのパワハラ

労働環境でパワハラをする人もいます。

多くは、その権限を持っている園長やリーダーなどの役職者からこの類いのパワハラを受けることが多いようです。

具体的には、

  • 強制的な時間外労働
  • 休憩時間を取る間を与えない
  • 家での作業の強要
  • 体力的に無理なシフト組み
  • 理不尽な減給

などを上司という立場を利用して、強いてくるケースがあります。

このような労働環境や就業条件でのパワハラは、自分の生活に直撃するため、かなりきついもの。

もしこのようなパワハラを受けているようであれば、即座に後述するような対処を取るようにしましょう。

同僚からのパワハラもある

これらの上司からのパワハラは最終的に、同僚までもが加担する可能性もあります。

「長い物には巻かれろ」
「自分がパワハラを受けたら嫌だ」

などといういろいろな思いから、上司からのパワハラを見て見ぬふりをし、最終的に集団いじめに発展することもあります。

保育園内に助けを求める人がいない状況では、心身ともに参ってしまうことでしょう。

保育士のパワハラの実例

現在、保育士をしているのですが、元々私のミスが原因なので、パワハラだと言っていいのかが分からず悩んでいます。

ミスが続いた際に、「反省文を書け」と言われ、文中に謝罪と、辞めた方がいいのかと考えている旨を書きました。

その後、直接の面談で辞めたくないと伝えましたが、その場で退職願を書かされ、「次何かあったらこれを会社に提出する」と言われました。

それからも以下のような言葉を言われました。

  • 本当にバカね
  • 常勤の私より非常勤のあの人の方がよっぽど役に立っている
  • 私にだけ注意などが多いと感じ確認したところ、個人的な思いでしていたことを認めた
  • 残業した際、一緒に申請した人には残業をつけ、私はつけないといわれた
  • 仕事ができない理由として、「親から愛されてきたのか?」といわれた
  • 残業しないと「やる気がない」と言われ残業を命じられた

保育士へのパワハラの2つの対処法

パワハラは、残念ですが時間が解決はしてくれるものではありません。

親友とのケンカのように、いつの間にか仲良しに戻ることはかなり難しいと思っておくべきです。

では、パワハラを受けた場合どのように対処すればよいのでしょうか?
ここでは、パワハラを受けた保育士が取るべき対処法をいくつかご紹介していきます。

パワハラの実態を記録に残して第三者に相談する

パワハラの対処として一番良い方法が、第三者への相談です。

第三者とは、労働基準監督署の総合労働相談コーナーや会社の相談窓口などのことです。

労働基準監督署の総合労働相談コーナーに相談した場合はどうなる?

労働基準監督署に相談すれば、それがパワハラかどうかを法的な観点で、客観的に判断してもらったり、解決できる方法を助言してくれたりまします。

介入が必要と判断された場合は、労働局長による助言や指導、または紛争調整委員会によるあっせん(間に入り、両者がうまくいくように取り計らうこと)を行ってくれます。

会社の相談窓口に相談した場合はどうなる?

会社の人事やコンプライアンス担当者が、相談内容に基づいて適切な対処をしてくれるところもあります。

例えば、パワハラをしている上司または自身の異動や、パワハラ行為への社内研修や注意などの対応です。

ただ、社内窓口の場合対応する人間の力量や、会社のパワハラに対する考え方に大きく左右されるため、最悪の場合は、相談する前よりも状況が悪化する危険性もあります。

パワハラを証明するための証拠として録音や撮影は必須

これらのパワハラ行為を第三者へ正確に伝えるためには、パワハラ発言を録音したり撮影したりして、記録に残す事が重要になります。

スマホの録音機能や撮影機能などを活用し、言動を動かぬ証拠として記録しておきましょう。

残業を強いられている場合は、保育園にいることが分かるように時計を入れながら写真を残しておくなどが効果的です。

その証拠をもって、労働基準監督署や社内の相談窓口に持ち込むことで、パワハラの判断がしやすくなりますし、証拠としても成立します。

他にも同じようにパワハラを受けている同僚がいれば、結束して持ち込むのもありです。

社内窓口に提出するときは、破棄される危険性もあるため、かならずバックアップを取っておくようにしてください。

他の保育園への転職を考える

子どもと接する保育士の仕事が大好きで、パワハラを受けている園はやめたいけど保育士の仕事は続けたいと考える人も多くいますよね。

保育士のパワハラで一番おすすめの対処法は、転職サイトを利用して新しい保育園に転職をすることです。

1つのサイトで探そうと考えず、複数サイトに登録しいろいろな求人を見るのが転職を成功させる秘訣です。

転職が最も手っ取り早いパワハラから逃れる手段

相手を変えたり、会社を変えたり、裁判をしたいりするのはかなりの時間と労力がかかります。

転職という選択肢、が最も手っ取り早くパワハラをされている状況から逃れられる手段なのです。

そこでここからは、新しい職場を探すために利用できる、おすすめのサイトを紹介します。

保育士の仕事を嫌いになってしまう前に、ほかの職場への転職を考えてみましょう。

保育士バンク

保育士バンクは、株式会社ネクストビートが運営をする保育士転職サイトです。

まだ若い会社ですが、求人数はトップクラス、非公開求人も多いことから人気のサイトになっています。

サイトの検索機能もわかりやすく、スマホでも使いやすいと評判のサイトです。

保育士バンクってどうなの?口コミ・評判からみたメリット・デメリット
数ある保育士転職サイトの中において、「利用者数ナンバーワン」を誇る保育士バンクなら、多数の求人を確認しながら転職活動を進めることができます。保育士バンクのコンサルタントとの面談は、「電話」で行われるのも嬉しいですよね。

マイナビ保育士

株式会社マイナビが運営するマイナビ保育士。

大手の安心感がありますね。

転職サイトを多く手掛けているマイナビ、やはりキャリアコンサルタントのレベルが高いという点がおすすめです。

「転職が初めてで不安…」、そんな方にはマイナビ保育士の利用はマストと言えるでしょう。

マイナビ保育士ってどうなの?口コミ・評判からみたメリット・デメリット
大手人材企業「マイナビ」が運営する保育士専門転職サイト(転職エージェント)が、マイナビ保育士です。 これからマイナビ保育士を使って転職しようという方なら、マイナビ保育士の利用者の評判から、マイナビ保育士を利用するメリット・デメリット、...

保育エイド

保育エイドは、株式会社サクシードが提供する保育士の転職サイトです。

パワハラなど、人間関係のトラブルで多くの保育士が辞めてしまうことを少しでも防ぐため保育エイドでは、人間関係の悩みを解決できる転職を目指しています。

話しやすいキャリアコンサルタントが、フレンドりーにあなたに合った保育園を紹介してくれる。

それが保育エイドの特徴です。

保育エイドってどうなの?口コミ・評判からみたメリット・デメリット
「保育エイド」とは保育士の転職を専門に扱うサイトです。 各業種に特化した転職サイトは数多くありますが、最近は保育士のための転職サイトも増えています。しかし一度もこういった転職サイトを利用したことがない方にとっては不安もあると思います。...

保育士へのパワハラと対処法・まとめ

保育士が受けるパワハラとその対処法を紹介してきました。

最後にポイントをまとめてみましょう。

  • トップである園長のパワハラは辛い
  • パワハラへの対処法は動かぬ証拠を持ってまずは第三者へ相談
  • 一番おすすめのパワハラ対処法は転職
  • 保育士への転職を成功させるためには複数の保育士転職サイトを利用する

パワハラは、自分の力だけで解決するのは難しい問題です。

まずは客観的に自分を見て、パワハラを受けている自覚をすることが大切。

そのうえで冷静かつ適切な対処を行いましょう。

感情的にパワハラをしている相手に、同じく感情的になっては、泥沼化が予想され時間と精神を浪費するだけ。

最も手っ取り早くパワハラ職場から逃れられるのは転職です。

複数の転職サイトを利用して、より良い環境に移り、そこで成功するのが何よりもの仕返しです。

一刻も早く、あなたがつらい状況から開放され、楽しい保育士生活を送れることを願っています。

【無理は禁物】保育士の人間関係で辞めたいと思ったときの対処法
「人間関係がつらくて職場に行きたくない。」 保育士をされている方の中には、毎朝こんなふうに考えてしまう人も少なくないのではないでしょうか? 人間関係の悩みは相手がいるから起きること、同僚・保護者・子ども、これだけの人と関わることの多...

コメント