非常勤医師とバイト医師ってどう違うの?常勤医師よりもバイトが稼げる理由

男性医師 医師転職コラム

医師の働き方には大きく分けて以下3つの種類があります。

  • 常勤医師
  • 非常勤医師
  • バイト医師

常勤医師は毎日同じ医院ではたらく医師のことですが、非常勤医師とバイト医師の違いがわからないという人も多いのではないでしょうか?

簡単にいえば、それぞれの違いは収入の安定性です。

バイト医師は非常勤医師よりも働き方は自由ですが、収入が不安定というデメリットがあります。

では、具体的にバイト医師にはどのような特徴があるのか?

そこで今回は、非常勤医師とバイト医師との違いから、バイト医師の仕事内容と年収、そしてメリットデメリットまで解説していきます。

非常勤医師とバイト医師との違い

非常勤医師とバイト医師とに明確な定義の違いはありません。

しかしながら、それぞれフリーランスとフリーターの違いに非常によく似ています。

非常勤医師は一つの勤務先に限らず、2〜3ヶ所以上の医療施設にて毎週もしくは隔週で定期的に働く人を指します。

勤め先の医療機関とは雇用関係を結んでいないものの、業務委託のような形で働いているので、継続的で比較的安定した収入を得やすいです。

一方で、バイト医師は毎週末の病院当直や、1日〜数日の短期的な労働で生計を立てる人を指します。

常に転職サイトなどを利用して、働き先を変えながら生計を立てていくので、収入は安定しづらいことが特徴です。

そのため、バイト医師はスポット医師などとも呼ばれます。

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バイト医師の仕事内容

バイト医師には主に以下のような仕事内容があります。

  • スポット外来
  • 当直
  • 健康診断
  • 講師

ここからは、それぞれの仕事内容と報酬額の相場について解説していきます。

スポット外来

スポット外来では、1日〜数日初診の患者を見たり、専門的な外来などを行います。

連休中などの病院側の医師が少なくなる時期に募集されることが多く、1日平均8時間ほど働くのが一般的です。

報酬は日給で8〜10万円が相場です。

時給や日給単位で働くので、時間が経てば帰宅することができ、基本的に残業などをする必要はありません。

当直

当直は医師が少なくなる深夜帯に勤務し、夜から朝にかけて患者の急変や救急患者の対応を行います。

8時間ほど働くのが一般的で、一泊平均3〜5万円の報酬です。

当直中に手術を行なった場合は手術手当が加算され、報酬額が8〜10万円になることもあります。

また、勤務先の医院によっては患者の急変による対応等がなければ、就寝することも可能です。

健康診断

企業や学校などで健康診断を行う仕事です。

時給ではなく日給換算で報酬が支払われることが多く、勤務時間は7時間程度で、その報酬額は4〜8万円が相場です。

また、人間ドックの仕事も健康診断と同様の仕事内容ですが、人間ドックの場合は内視鏡検査や画像読影業務などが必要になると、報酬額がさらに上がることがあります。

講師

予備校や大学、各コミュニティなどで医学を教える仕事です。

講師の仕事内容はさまざまで、個人指導や対策講座、模擬試験の問題作成・解説などを行います。

報酬はキャリアや実績などによって変動することが多く、一回あたり3時間の講義で5万円〜20万円の報酬を得ることができます。

バイト医師はどれくらい稼げる?

実は、バイト医師は常勤医師よりも稼げることがほとんどです。

通常のアルバイトは以下にコストをかけずに業務を成り立たせるのかが目的なので、時給1,000円程度しか稼ぐことはできません。

しかし、医療業界にはそういった常識はなく、医師の資格を持った人なら誰でもできる一般業務でも、時給1万円を超えることが多くあります。

専門性の高いバイトや大学の教授クラスのバイトとなると、それ以上稼げます。

つまり、医師の場合は常勤だから稼げるとは限らず、むしろ報酬額を中心に考えて効率よく働けば常勤医師よりも稼ぐことができるのです。

たとえば、時給1万円のバイトを1日8時間、月に20日働いたとして、月収は160万円です。

勤め先の医療施設によっても異なりますが、常勤医師の平均月収が60〜100万円であることを考えると、バイト医師はそれ以上稼げることがわかります。

そのため、お金を稼ぐことに焦点を当てるなら、バイト医師で働く方が効率的です。

バイト医師のメリット

バイト医師のメリットには主に以下の2つがあります。

  • 時間に余裕が持てる
  • 収入が高い

以下では、それぞれ具体的にどういったメリットなのか解説していきます。

時間に余裕が持てる

バイト医師は自分のスケジュールに合わせて働く日にちを決められるので、時間に余裕を持てるというメリットがあります。

仕事をする日にちや時間帯、曜日なども融通効かせることができ、自分の時間を大切にすることができます。

例えば、子育て中の主婦や、新しいことの勉強などに時間をあてたい人には向いている働き方です。

また、通常の常勤医師であれば、夜中に突然呼び出されたり、残業をする必要があったりします。

特にブラックな病院で働いていると自分の時間を過ごす余裕がないことがほとんどです。

そのため、時間に余裕が持て、自分の時間を優先できるのはバイト医師の大きなメリットの一つです。

収入が高い

上記でも説明したとおり、バイト医師は常勤医師よりも稼げるというメリットがあります。

バイトといっても通常のバイトではなく医師としての仕事なので、それなりに収入は高いです。

独立行政法人の労働政策研究・研修機構が、2012年9月に行なった「勤務医の就労実態と意識に関する調査」によれば、非常勤医師が複数の勤務先を持つ理由の第1位が「収入を増やしたい」の48.1%という結果となっています。
参考:勤務医の就労実態と意識に関する調査

つまり、バイト医師を含む非常勤で働く約半数が、収入を増やすために複数の勤務先で働いていることがわかります。

そのため、収入が高いというのがバイト医師のメリットであり、収入を上げるためにバイトで生計を立てるというのも選択肢の一つです。

バイト医師のデメリット

バイト医師のデメリットには主に以下の3つがあります。

  • 保険屋税金を自分で管理する必要がある
  • 収入が安定しない
  • キャリアに傷がつく

ここからは、その具体的なデメリットについて解説していきます。

保険や税金を自分で管理する必要がある

バイト医師になると、保険や税金の手続きをすべて自分で行う必要があります。

常勤医師の場合は、事務関係の業務をすべて病院側が処理してくれるので、そういった手間はありません。

一方、バイト医師はある特定の医院から雇用されているものではないので、源泉徴収もされなければ年末調整もありません。

つまり、国民の義務である保険や税金の手続きはすべて自己管理となってしまうのです。

社会保険から国民健康保険へ、厚生年金から国民年金保険へ変更手続きを行い、日々の会計で年度末には確定申告をしなければいけません。

慣れれば手続きや会計処理はそれほど難しくないものの、面倒な作業が加わるのはデメリットといえるでしょう。

収入が安定しない

バイト医師は収入が安定しないというデメリットがあります。

常勤医師はもちろん、非常勤医師も継続的に複数の勤務先で仕事をこなすので、基本的に収入が安定します。

一方で、バイト医師は短期的な仕事ばかりで、常に仕事先を探さなければいけません。

バイト先を探すのを辞めたり、長期的にバイト先が見つからない状態となれば、収入が一気に減ってしまいます。

また、場合によっては医師が不足している地域を飛び回ったり、短期移住する必要もあります。

そうなると不安でストレスがかかりやすく、精神的にもあまりいいものではないので、収入が不安定というのはバイト医師の大きなデメリットの一つといえるでしょう。

キャリアに傷がつく

バイト医師はキャリアに傷がつきやすいです。

非常勤医師ならまだしも、単発のバイトを転々とするフリーターのような扱いなので、社会的信用は非常に低いです。

基本的にキャリアとしては輝かしいものではないでしょう。

特に、バイト医師から常勤医師へと転身する場合は「なぜ長期間フリーターをやっていたのか」という点がネックになり、スムーズに転職できないということも考えられます。

また、学会発表や指導の実績などをとりあげにくいので、資格の更新や取得時に基準をクリアするのが難しくなることもあります。

このように、医師というキャリアに傷がついてしまうのが、バイト医師のデメリットといえるでしょう。

まとめ

バイト医師は非常勤医師と比べて収入が不安定というデメリットがあります。

しかしながら、バイト医師の時給は非常に高く、働き方の自由度も高いので、自分の時間を優先することができます。

そのため、子育て中で家族の時間を大切にしたい方には向いている働き方です。

とはいえ、収入が安定せず、医師としてのキャリアにも傷がつくという点が大きなデメリットです。

現在、バイト医師として生計を立てていくことを考えている人は、バイト医師のメリットとデメリットをしっかりと理解した上で行動しましょう。

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