ハケンの品格が描いた派遣社員の実態!ハケンの品格はどこまで真実を描いたのか

ハケンの品格 派遣社員の豆知識

かつて、派遣社員の働きを描いた「ハケンの品格」というドラマが放送されていました。

『ハケンの品格』(ハケンのひんかく)は、2007年1月10日から3月14日まで毎週水曜日22:00 – 22:54(JST)に、日本テレビ系の「水曜ドラマ」枠で放送された日本のテレビドラマ。主演は篠原涼子。引用:Wikipedia「ハケンの品格」

ドラマ放送時とか時は経ったものの、ハケンの品格から学ぶことも多いです。

「ハケンの品格」の主演役者が、篠原涼子や大泉洋など就職氷河期を経験したロスジェネ世代であることも感慨深いですね。

このドラマ「ハケンの品格」は、派遣社員の世界を描いたドラマですが、実際にはどれほど派遣社員の実態を正確に描けているのか。

ハケンの品格というドラマと、今の派遣社員の働きを比較して、ハケンの品格がどれくらい派遣社員の実態を正しく描けているのか。

今回は詳しく調べていきましょう。

ハケンの品格が描いた派遣社員

ハケンの品格は、派遣社員である「大前春子」が、派遣社員として勤務する中で感じるヒエラルキーの差、扱いの差、社会の派遣社員に対するイメージの再確認を、主演の加藤あいの目線から描いたドラマです。

それまであまりフォーカスされることのなかった「派遣社員」という働き方の実態、そして社会のなかで、会社のなかでどんな扱いを受けているのか。

ハケンの品格は、派遣社員を扱った数少ないドラマなのです。

どのように扱ったか?

具体名な内容は以下の通り。

派遣社員のメリットとデメリット

派遣社員として勤務したことのない人でもわかりやすいくらい詳細に、「派遣社員の働き方のメリット・デメリット」を紹介してくれています。

このドラマでは、派遣社員は会社のしがらみに縛られること無く、残業など時間にしばられることなく、自分のスキルを活かした仕事を選ぶことができるなど、派遣社員のメリットが描かれます。

そして同時に、派遣社員は正社員との扱いに差があること。

小泉孝太郎演じる里中主任が、社食で社員割引を受けて350円でカレーを食べてるのに対し、派遣社員の晴子は700円とられてしまうというもの。

こうした扱いの差は、ドラマ特有の大げさなものではなく、派遣社員のあるあるなのです。

写真と同じ福利厚生が受けられないなど、派遣社員特有の扱いの差、それもハケンの品格では描かれていました。

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就職氷河期を過ごした人間の苦しみ

ドラマのメインキャラクターである東海林を演じる大泉洋は、俗にいう「ロスジェネ世代」です。

大泉洋は就職氷河期で悩んだことがないかもしれませんが、東海林はロスジェネ世代特有の悩みで苦しむ描写があったように思います。

東海林が派遣社員を不必要に蔑むのは、「正社員の安定」にすがりつくロスジェネ世代特有の想いもあったのでは。

景気の良い悪いで、刻一刻と変化する雇用状態、その流れに巻き込まれた人間の悩みがそこでは描写されています。

派遣社員と社員の恋愛

ドラマでは、晴子と東海林がお互いに意識する「派遣社員と社員の恋愛模様」も描かれます。

こうした派遣社員と正社員の恋愛ですが、これも「あるある」です。

派遣社員が社員との恋愛について詳しく説明した内容はこちらの記事を参考にしてください。

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ハケンの社員放送時と違い「派遣35歳定年説」も今や昔

ハケンの品格では「派遣社員35歳定年説」が頻繁に取り沙汰されました。

しかしこの説に関しては、現在の状況には当てはまりません。

当時は派遣社員の立場が今より弱く、一定の年齢以上では派遣社員として働くのが難しい状況でした。

しかし現在の日本は、特に若者に対し「猫の手でも借りたい」状況です。

35歳を超えたとしても、問題なく働けるはず。

スキルさえあれば「時給3000円」は確かに可能

主人公の春子は、「時給3000円」働く派遣社員として菜が通っていました。

時給3000円ということは、フルタイムで働けば給与は月50万近くにもなります。

そんな派遣社員いるのか…? と思われるでしょうが、時給3000円の派遣社員は十分にありえる話です。

会社が派遣社員に働く給与は、派遣社員の持つスキルに依るところが多いです。

時給3000円に見合ったスキルがあれば、時給3000円の派遣社員というのも、十分に成立し得るのです。

「ハケンの品格」が派遣社員の地位向上を行ったか?

気になるのが、派遣社員の働き方について描いたドラマ「ハケンの品格」によって、派遣社員の社会的な立場は変わったのかどうかです。

テレビドラマというのは、放送当時の社会情勢をそのまま反映しているものですが、ハケンの品格が社会に与えた影響とはいかほどのものでしょうか。

変わらず「派遣社員」は「派遣社員」でしかなかった

現在の派遣社員のあり方を考えてみればわかる通り、派遣社員の地位は社会の中で極端に向上したかというと、そんなことはないですよね。

会社によっては、正社員との大きな格差を感じている派遣社員も多いですし、任される仕事も正社員と派遣社員は内容がまったく違います。

ハケンの品格というタイトルですが、派遣社員に品格なんてものは最初から無いと言っていいです。

このタイトルも、いわば皮肉のようなものです。

派遣社員に品格、プライドを持って働くのは、派遣社員本人のメンタルにも悪いです。

品格ある仕事がしたいなら、正社員として責任ある仕事をしてはいかがでしょうか。

リーマンショックの波を受けて多くの派遣社員が「派遣切り」に

ハケンの品格が放送されたあと、世界を揺るがす事件が起こりました。

リーマン・ブラザーズの経営破綻による株価の大暴落です。

それにより、日本企業も大きな煽りを受けます。

多くの会社が人件費削減のために、派遣社員の雇用を打ち切ります。

これが後の世で語られる「派遣切り」です。

派遣切りによって派遣社員は大きな損害を受けたので、ハケンの品格なんて言っている場合ではなくなった…という背景もあります。

これは余談ですが。

ハケンの品格まとめ

もうすでに懐かしいドラマとして扱われるようになった「ハケンの品格」について、今回は説明しました。

派遣社員の働きに品格をもたらすほどのドラマではなかったですが、派遣社員の働きを描いたとても珍しいドラマです。

私も当時は派遣社員なんてよくわかっていなかったものの、とても興味深く見ていたのを覚えています。

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