知らないと損!派遣の顔合わせでされそうな質問と理想的な回答例

面談をしているスーツ姿の女性 派遣社員の基本情報

「派遣先との顔合わせがあって何を質問されるのか不安」
「顔合わせは何回かしているけど、どんな答え方が正解かわからない」

派遣で働こうと思ったとき、登録の次にやってくるのがこの派遣先との顔合わせ。

初めての方は「何を聞かれるんだろう」と不安になりますよね。

いままで経験がある方も「あの答え方でよかったのだろうか」となんとなく釈然としないまま終わったということもあるでしょう。

この顔合わせは面接ではありませんが、実は下手をすると派遣会社から不採用を言い渡される可能性があるんです。

この記事では、派遣会社で10年勤務し顔合わせに毎年150回以上同行している筆者が、顔合わせの目的と、されるであろう質問に対しての回答例をお伝えしていきます。

顔合わせの目的ってなに?

派遣の顔合わせについての不安を解消するには、まず顔合わせの目的を理解することが重要です。

何のために顔合わせをするのか?というところを、リアルな視点から解説していきます。

顔合わせの目的は、大きく分けて2つあります。

顔合わせの目的① 入社前と後のギャップを無くして長く働いてもらう

顔合わせの目的の1つは「入社前と後のギャップを無くすことで長く働いてもらう」こと。

派遣先も派遣会社も、事前に顔合わせをして職場を見てもらい、仕事内容の詳細説明を聞くことで、入社前のイメージと入社後の実際の仕事とのギャップを極力なくしたい。

なぜかというと、それによって早期退職が減るからです。

派遣先からしてみると受け入れをして1か月や2か月で「思っていた仕事と違った」と言って辞められてしまうと、その人にかけた人件費や研修のために使った経費がすべて無駄になってしまいます。

派遣会社としても、派遣先に迷惑をかけたことになるので信頼を失います。

つまり、「派遣社員になるべく長く勤務してもらうため」に事前に顔合わせを実施するわけです。

顔合わせの目的① 業務適性があるかどうかの見極め

2つめの顔合わせの目的は「業務適性があるかどうかの見極め」です。

業務適性とは「実際に仕事ができるかどうか」です。

これは派遣先の仕事内容によって変わってきますが、例えばExcelを多く使う事務職だった場合、「Excelがどのくらい使えるのか」というのが業務適性になります。

また、覚えることの多い仕事の場合は「勉強をたくさんすることに抵抗が無いか」や、「今までの職歴や学歴によって記憶力を予測」し、業務適性の有無の判断基準とします。

派遣先としては、業務適性が無い派遣社員を受け入れて仕事ができなければ、受け入れた意味がないですよね。

また派遣会社としても、仕事のできない人材を派遣してしまったら、派遣先からの信用が失墜します。

このようなことが起こらないために、派遣先と派遣会社の双方で、就業する仕事内容に対して実際仕事をしていく能力や特性が備わっているかを判断するために、顔合わせをするのです。

「長く働けるか」と「業務適性があるか」がポイント

顔合わせは面接ではありません。

しかしそれは、あくまで「派遣先企業の」面接ではないということです。

派遣会社は、顔合わせでの立ち居振る舞いや答え方でその人を採用するかどうかを決めます。

忘れてはいけないのは、その決定がクライアントである派遣先企業の意見を踏まえたうえでの「派遣会社の決定」ということです。

つまり端的に言うと「顔合わせでしっかりとした回答ができないと、派遣先企業の意見を踏まえたうえで派遣会社が不採用にする」可能性があるということです。

しっかりとした回答とは「長期就業ができるか」と「業務適性があるか」を伝えられる回答です。

まずはこの2つをしっかり押さえたうえで、顔合わせに臨む必要があります。

さて、顔合わせの目的やポイントがわかったところで、次に顔合わせの時に聞かれるであろう質問とその答え方はどんなものがあるのでしょうか?

顔合わせの時に質問されること5つと、その回答例

顔合わせの時に実際に聞かれる質問の具体例を5つご紹介します。

それぞれの質問に、理想的な回答例も載せておきますので参考にしてください。

また、その質問が前述の2つの目的とどう関係しているかも含めて解説していきます。

志望動機

この質問は、ほぼ確実に聞かれると思ってください。

志望動機を用意せずに顔合わせに臨むのは、危険すぎます。

事前に派遣会社と話し合って、しっかりと志望動機を明確にしておきましょう。

聞かれ方は様々です。

「志望動機はなんですか?」とわかりやすい聞き方をしてくる担当者もいれば、「なぜこの仕事をしようと思ったのですか?」だったり、「この仕事のどこに魅力を感じたのですか?」という聞き方の場合もあります。

これらは聞き方こそ違えど、回答はすべて同じで「志望動機」として考えたことを答えればOKです。

回答例とポイント

【回答例(接客業)】

私は人と接することが好きで、いままでずっと接客業をしてきました。しかしいままでしてきた接客業では、回転を良くしてどれだけ多くのお客様をさばくかということに重点がおかれていました。御社では“お客様のニーズをヒアリングし、それに合ったご提案をする”というレベルの高い接客をされているということを聞いて、ぜひ私もそのような接客スキルを身に付けたいと思い、応募させていただきました

 

派遣先や職種によって、志望動機は変わってくると思いますが、ポイントは「やりがい」「自己成長」「経験を活かす」という、業務内容とからめた視点から伝えることです。

正直にいうと「近かったから」や「時給が良かった」「残業が無いから」など待遇や条件面が良かったことが本心の場合もあると思います。

そのような本心を言うこともそれほど問題ではありませんが、それだけだと志望動機として弱いと捉えられる可能性があります。

志望動機が弱いと、就業してからのことをよく考えずに応募しているということになり、短期退社につながる可能性が高まります。

応募している仕事内容を大変さも含めてしっかり分かったうえで、それでも「やりがい」「自己成長」を感じられる仕事だから志望している、という流れで伝えることができれば志望動機はクリアできるでしょう。

退職理由

次に確実に聞かれるのは、今までの仕事の退職理由。

これを聞く目的は「前職の退職理由と同じ理由で今回も辞めてしまわないか」を確認するためです。

つまり「長期就業ができるか」ということを判断するために聞く質問です。

全ての職歴の退職理由を聞かれる可能性があるので、必ず考えておくようにしましょう。

特に「短い職歴」や「同じ職種の職歴」は注意が必要です。

回答例とポイント

【回答例(残業が多い)】

私が前職を退職した理由は、仕事自体はとてもやりがいがあって、たくさんの仕事を任せていただいていたのですが、そのぶん残業が非常に多く、これから先長く勤めていくには体力的に難しいと思ったからです。多い時では月60時間を超えることもあり、なかにはサービス残業をしていることもありました。退職をつたえたときは、ありがたいことに引き止めていただいたのですが、将来のことをよく考えた結果、退職する決意をしました

退職理由を伝える際のポイントは、前職の会社を悪く言いすぎないこと。

実際、良くない会社だったのかもしれませんが、悪口ばかりを言っている人に対して良い印象を持つ人はいません。

また、退職理由が「人間関係」「病気」「介護」「夫の転勤」などの場合は、特に伝え方に気を付けてください。

「人間関係」はどこの会社に行っても合う人と合わない人は必ずいるので同じ理由で辞めてしまうのでは?と不安視されますし、「病気」「介護」「夫の転勤」も同じく再発の可能性があります。

「人間関係」ならパワハラなどの具体的な内容を伝え、「それなら仕方ない」と納得してもらえるような回答をしましょう。

また「病気」「介護」「夫の転勤」などの場合は、「再発の可能性が無いこと」をしっかり伝えられるようにしましょう。

退職理由は、質問の中でも最も重要な項目になるので、事前に派遣会社に相談をしておくことをおすすめします。

過去の仕事内容や実績

過去の仕事内容や実績は「業務適性の有無」の判断のために聞く質問です。

「前職ではどんな仕事をしていましたか?」「その仕事であげられた実績はどんなものがありますか?」というような質問です。

アピールできるチャンスでもありますので、事前に過去の仕事内容や実績を思い出して答えられるようにしておきましょう。

回答例とポイント

【回答例(事務職)】

前職のアパレル販売では、若年層を中心とした接客販売の業務をしてきました。

仕事上でExcelをつかって売上管理やシフト作成をしていたため、ある程度のパソコンスキルはもっております。

また現在もExcelのスキルを上げるために、週1回講座にいって勉強を続けております。

ポイントとしては、応募している仕事と同じような仕事をしていたことや、それによってあげた実績をアピールできれば完璧です。

同じような仕事経験が無い場合は、応募している仕事内容を事前に詳しく派遣会社に聞いておき、それに関連する経験や実績を伝えられればOK。

まったく関連するものがなくても、今までの仕事や経験で「どれだけ頑張ったか」「どれだけの仕事を任せられていたか」を伝えられれば、仕事に対しての姿勢やビジネスの基礎スキルという面で、「仕事ができる=業務適性がある」という評価を得られるでしょう。

ブランク期間

過去の職歴と職歴の間にブランク期間がある場合、それは派遣先として気になるポイントになります。

なぜならブランク期間ができた理由に「病気の療養」や「介護」という「長く働けるか」という部分に不安を感じさせる事実が隠れている可能性があるからです。

目安としては1年以上のブランクがある場合は、聞かれると思っておいた方が良いでしょう。

回答例とポイント

【回答例(介護)】

仕事をしていなかった1年間は、祖父の介護をしておりました。家族で話し合いましたが、当時は家族の中で祖父の面倒を見られるのが私しかいなかったため、やむを得ず介護をすることになりました。介護を始めて1年後に祖父が他界したことを機に、就職活動を再開しました。今後は、私が介護をする必要がある者は家族におりませんので、精一杯仕事に取り組んでブランクを取り戻したいと思います。

ブランク期間について質問される理由は、長く働けるかどうかを判断したいだけなので長く働けることが証明できればそれでOKです。

説明時に、ブランク期間ができてしまった原因と、それがいまは解消されていることもセットで必ず伝えるようにしてください。

もしその原因がまだ解消されていない場合は、派遣会社に事前に伝えておくようにしましょう。

何か質問はありませんか?

ほとんどの場合、顔合わせの最後に「何か質問はありませんか?」と聞かれます。

面接などで、いままで聞かれたことがある人も多いと思いますが、特に聞きたいことが無くても何か質問したほうが良いのだろうかと、悩みますよね。

結論、質問は無理にしなくてもOKです。

最後に質問を聞く目的は、質問の内容によって仕事へのモチベーションの高さを計り「長期就業できるか」を判断する材料にするためです。

また、伝え漏れがないかの確認や、相手の聞きたいことに答えることで入社後のギャップを無くして長く働いてもらうことも目的の一つです。

変に質問して「それさっき言ったけど」とか「ネガティブな質問だな」と思われるよりは、何もせずに終了したほうが賢明です。

回答例とポイント

【回答例(質問が無い)】

とても丁寧にご説明いただいたのでよく理解できました。ありがとうございました。もし就業させていただける場合は精一杯頑張りますので、宜しくお願い致します。

【回答例(前向きな質問)】

1つお聞きしたいのですが、なるべく早く一人前になりたいので、もし就業させていただけることになった場合、事前に勉強しておいたことがあれば教えてください。

 

ポイントは「仕事に対して前向きな質問であること」です。

「前向きな質問」とは、その仕事で早く一人前になるための質問だったり、より成果を上げるためにする質問です。

逆に「後ろ向きな質問」と捉えられがちなのは、条件や待遇を確認するような質問です。

たとえば「残業はどのくらいありますか?」「休み希望はどれくらい通りますか?」「有給休暇は取りやすいですか?」など、仕事の内容よりもプライベートを重んじるような質問をしてしまうと、仕事に対してモチベーションが高いとは思われませんよね。

そのような後ろ向きと捉えられる可能性のある質問は、顔合わせ後に派遣会社に聞くようにしましょう。

また何も質問が無い場合は、顔合わせに対しての御礼と、仕事への熱意を伝えられれば、最後に良い印象を残して顔合わせを終えることができるでしょう。

まとめ

いかがでしたか?
顔合わせは面接ではありませんが、聞かれる質問は面接のようなことを聞かれることが多いです。

またその回答によっては、派遣会社の判断で不採用となる可能性も大いにあります。

どんな質問が来てもその目的は「長く働けるか」と「業務適性があるか」という疑問を、明らかにするためのものです。

それがわかっていれば、おのずと適切な回答は見えてくると思います。

そして、質問の回答も大切ですが「この人と一緒に働きたい」と思ってもらえることも同時に大切です。

顔合わせには「笑顔で明るく前向きに」臨むようにしてくださいね。

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