派遣社員の時給昇給はあり得ない?交渉テクと時給アップする裏技を大公開!

派遣社員の給与 派遣社員の豆知識

派遣社員として働きはじめて、半年、1年、2年と経つと、
「そろそろ時給を上げてもらえないかなぁ」
と思うようになりますよね。

ところが、残念ながら派遣の時給は、待っているだけでは昇給することはありません。

こちらからいろいろと仕掛けないと、昇給は望めないのです。

そこで、今回は派遣の時給昇給に向けて、どんなことに気をつければ昇給が見込めるのか、そのマル秘テクニックを大公開します!

具体的には、

  • 派遣の時給は昇給するのか
  • 昇給に必要な交渉材料
  • 派遣の時給昇級の真実

こちらの3つのトピックで、順番にご紹介します!

派遣の時給は昇給するのか?

皆さんが気になるのは、「本当に時給は上がるの?」ということですよね。

結論から言うと、「時給の昇給はあり得ます!」

ただし、昇給してもらうためには、いくつかの条件をクリアしないといけないのも事実です。

ここで押さえておきたいのは、次の3つのポイントです。

  1.  普段の業務態度に問題がないか、滞りなく業務を行なっているか
  2.  労働者派遣契約書に記載された契約内容以上の仕事をしているか
  3.  派遣先企業から、今後も働き続けて欲しいと思われているか

また、派遣の時給を上げてもらうためには、派遣会社に交渉したり、交渉するタイミングを見計らう必要があります。

具体的にどうすれば昇給に近づけるのかを、次の項でご紹介します。

派遣の昇給に必要な交渉材料

ここからご紹介する内容は、「これをすれば昇給できます!」と断言できるものではありませんが、ポイントを押さえることで、昇給の可能性が上がる!(かも)という認識で読み進めてください!

それでは参りましょう!

普段の勤務態度

これはもう言わずもがなという感じですが、昇給してもらえるかどうか、一番の判断基準になるのは、派遣社員の「普段の働き・業務態度」になります。

「遅刻や欠勤が多い」なんていうのはもってのほか。

派遣社員は、派遣先企業に派遣が決まった時に、時給はいくらで、どんな業務を担当するのかというのを明確に定めて、「労働者派遣契約書」と呼ばれる契約書内にまとめています。

その中に記載された業務を遂行して「当たり前」ということが大前提です。

止むを得ない理由を除いて、普段から遅刻・欠勤がなく、業務を滞りなく行なっているという状態を、常に維持するように心がけましょう。

労働者派遣契約書以上の業務を行なっている

「労働者派遣契約書」に定められた業務内容はできていることが前提で、それ以上の業務を行なっている場合、はじめて昇給の交渉材料となります。

例えば、決められた業務に加えて、

  • 改善活動や提案をした場合
  • 「労働者派遣契約書」に記載がない業務を行った場合
  • 営業成績が良かったなど、契約以上の結果を残した場合

などが該当します。

過重労働を防ぐために、派遣先企業は派遣社員に契約内容以外の仕事を依頼するのは、基本的には禁止されています。

ところが実際に現場にいると、「やむを得ず人手が足りないので手伝って」という場面もたくさんありますよね。

そういった状況が頻繁に繰り返されて、派遣社員の負担が多くなっている場合など、「新しい業務内容が追加されている」という主張がしやすくなるので、昇給が狙いやすくなります。

単純に、「今の時給じゃ不満だから、時給を上げてくれ!」と訴えたところで、なかなかその主張は通りませんが、「自分は契約外の業務も担当しているので、それに見合った対価を支払って欲しい」という正当な理由があれば、派遣会社も応じてくれやすくなるのです。

昇給を交渉するベストなタイミングは?

派遣の昇給のタイミングは、1年に1回、もっと少ない場合だと2年に1回というのが一般的といわれています。

そのわずかなチャンスを逃さないためにも、交渉するタイミングはとっても重要。

派遣会社に交渉するベストなタイミングは、「現在の契約の更新1ヶ月前」です。

派遣会社の担当者は1人で何人もの派遣社員を担当しているので、契約更新よりずいぶん前に話を持ちかけても、優先順位の高い人の処理に追われている間に、どんどん忘れられてしまいます。

反対に、契約更新ギリギリに交渉しても、「今回は間に合わないので、次回の更新の時に相談しましょう」と言われてしまうと、また次の更新日までチャンスを逃すことになりますよね。

派遣会社も、昇給したいという交渉には慣れているはずなので、更新の1ヶ月前くらいに話を持ちかければ、昇給できるかどうかも含めて、いろいろと準備を進めてくれます。

昇給の交渉は、遅すぎても早すぎてもダメ。

これはよくよく覚えておいてくださいね!

派遣の時給昇給の真実とは

ここまで、「時給を上げるため」のテクニックをご紹介しましたが、実際どのくらい昇給してもらえるのか、気になりますよね。

結論からいうと、昇給は最大で【100円】程度と思っておいてください。

「え、たったの100円!?」
と思った方もいるかもしれませんが、なぜ派遣の時給が、昇給しても最大100円くらいになるのか、そのカラクリを解説します。

派遣社員の給料の仕組み

昇給の裏側を知るためには、派遣社員の給料が支払われるまでの流れを理解する必要があります。

派遣社員に給料を支払うのは、派遣会社です。

でも、実際に派遣社員が業務を行うのは、派遣会社ではなく派遣先企業ですよね。

では、どうやって派遣会社は派遣社員に給料を支払っているかというと、派遣先企業から人材紹介手数料を受け取り、そこから派遣社員に給料を支払っています。

その時、派遣会社はマージンとして一部を受け取っているのです。

マージンの率は派遣会社によって異なりますが、平均して20〜30%が一般的です。

以上のことを踏まえて、派遣社員の給料についてまとめると、

【派遣社員の給料】=派遣先企業が支払う紹介手数料―派遣会社のマージン

となります。

派遣会社のマージンはぼったくり?!

派遣会社が受けとる紹介手数料のマージンが30%近くと聞くと、
「ぼったくりだろ!」
と思う方がいますが、決してそんなことありません。

派遣社員は、派遣先企業での就業期間中、派遣会社の社会保険に加入することができ、また福利厚生も受けられます。

本来なら全額自己負担になる社会保険ですが、企業の保険に加入することができると、保険料は会社が半分負担してくれます。

派遣会社は、派遣先企業から受け取ったマージンの中から、派遣社員の社会保険や福利厚生費を捻出しているので、マージンが全額派遣会社の利益になっているわけではありません。

昔は、「派遣業はいい商売」なんて言われていた時代もありましたが、最近は派遣会社もかなりカツカツのようですね。

時給が最大100円しか上がらない理由

ここからは、派遣社員の時給が100円上がる場合の例を挙げながら、解説を進めていきます。

今、あなたの時給が1,500円と仮定します。

そして、派遣会社のマージンを20%と定義します。

<内訳>

  • 派遣社員の給料:1,500円
  • 派遣会社のマージン:375円
  • 派遣先企業の支払額:1,875円

普段の業務態度に問題がなく、仕事も滞りなく行い、提案や改善も積極的に行うあなたの姿勢を、派遣先企業が認めてくれて、あなたの時給が100円昇給して1,600円になるとします。

この場合、派遣先企業が支払う金額も同じように100円だけ値上がりするのかというと、そういうわけではありません。
派遣社員の給料を100円上げるためには、派遣先企業は125円多く支払う必要があります。

<内訳>

  • 派遣社員の給料:1,600円
  • 派遣会社のマージン:400円
  • 派遣先企業の支払額:2,000円(プラス125円)

なぜなら、派遣会社のマージンも考慮する必要があるからです。

派遣先企業に交渉するのは派遣会社

派遣社員の時給交渉を派遣先企業に行うのは、派遣会社です。

派遣会社にとっては、昇給の交渉はとても難しく、例に挙げた通り100円以上の金額を動かすのにはかなりの労力がかかります。

例では、単純計算の結果、プラス125円としましたが、実際にはマージン率も内訳もバラバラなので、実際に派遣社員の時給を100円アップしようと思うと、かなりの額の価格交渉が必要になります。

時間単価で見るとたった100円と思いますが、週5日フルタイムで働く場合、勤務時間は月160時間なので、1ヶ月の支払いが1人当たり20,000円も上がることになります。

これは、派遣先企業にとってはチリも積もればなんとか、っていうやつですよね。

企業にとって、正社員を雇うよりも安い費用で人材を確保できることが、派遣社員を導入する一つのメリットなので、そこに高い費用(紹介手数料)がかかるなら、他の人を採用したり、他の派遣会社を使おうとすることだってあり得ます。

そう言った点からも、派遣会社は派遣先企業に対してあまり強く価格交渉ができないという事情もあるのです。

派遣社員の時給を上げるのは、ハードルが高いということ、お分りいただけましたか。

昇給した差額がすべて時給に反映されるわけではない

仮に、派遣先企業が支払う手数料が単時間あたり100円上がったとしても、それがそのまま派遣社員の時給に反映されるわけではありません。

派遣会社もその分のマージンを抜くため、最終的には良くて50円前後の昇給で話がまとまるというケースが非常に多いです。

中には、昇給した分は全て派遣社員の時給に補填するという派遣会社もいるらしいですが、事例としてはかなり珍しいでしょう。

派遣の時給が大幅に上がらないのは、派遣会社・派遣先企業・派遣社員の3方それぞれの関係性とお金の流れが複雑に関わっていることが大きな理由なのです。

どうしても昇給できない場合は派遣会社ごと変えちゃおう

今回は派遣社員の時給の昇給について深掘りしました。

普段の業務態度や担当した業務の内容によって、昇給の可能性は十分にあるということをお分りいただけたかと思います。

とはいえ、現実問題、時給を上げるというのはとても難しく、仮に上がったとしてもこちらが希望する額にはなかなか満たないというケースが多いのも事実です。

「どうしても時給に納得できない!」という場合は、思い切って利用する派遣会社を変えるのもアリ!です。

同じ仕事を別の派遣会社が募集している場合もありますし、時給や福利厚生も派遣会社によって異なるため、条件が良い派遣会社を調べて、転籍していく方が手っ取り早くて賢いやり方という場合もあります。
「同じ仕事なのに派遣会社によって時給が違うの?」を詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にどうぞ!
リンク:派遣会社によって時給が違うのはなぜ?派遣社員の給料の仕組みとは

今使っているからという理由で一つの派遣会社に固執する必要は全くなくて、自分が持っているスキルを最大限に活かして、少しでも時給が高いところで働けるのが派遣社員にとっては理想の職場です。

派遣という身軽さをうまく利用しながら、自分が納得できる対価で働ける仕事を見つけていきましょう!

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